《1》変わる顔、翻弄される ページ1
リクライニングシートに腰掛けると
頭上には暗い夜空……
「今日は月についても話していきます。皆さんご存知の三日月は……」
星空が月と一緒に広がっている……
(今日も心地好いなぁ。この声)
聞き入っていると
ゆっくりと視界がぼんやりと薄明るくなる
「以上を持ちまして本日の解説を終了致します」
今日も二宮さんの少し舌ったらずな鼻にかかる甘い声が耳にゆっくり余韻を残す
(二宮さん…今日は会えるかな)
そんなことを思いながら、週末の図書館をふらふらする
最近はデザインの仕事の資料漁りにも、この図書館を使っている
私の仕事は食品メーカーのデザインの仕事をしている。
一人一人に仕切られた席で日がな一日デスクに向かうため、滅多に部署外の人に会わない
服装も自由なため、Tシャツにジーンズ、スニーカーなんていうのも珍しくない。
『つまらなくて、もっさりしてる』
そんな風に春先、彼氏にもフラれた。
ただ、今は少しだけ自分の姿にも気を使うようにした。
それはお洒落とは言えないけれど、あの人の前に出て恥ずかしくないように……ほんの少しだけ
あの人はプラネタリウムにいる。
夜空に輝く星！と言う、キラキラした人……ではなくて
月のように会う度に印象が違う、何とも不思議な男性だ
(ちょっとだけ、悲しそうな美しい横顔に私は目が離せない)
考え事をしながら
絵本コーナーに差し掛かると声を掛けられた
「お？こんにちは、Aちゃん」
「こんにちは相葉さん。待ち合わせですか？」
「ううん。今日はボランティア。あと少しあるけど、ここで絵本の読み聞かせをやるんだよ」
相葉さんは鞄をごそごそと漁ると中から絵本を数冊取り出した
「へぇ。楽しそう。大人も参加出来ますか？」
「もっちろん！あとでニノも様子見に来るよ」
(あ、二宮さん来るのか……)
私はちょっとだけ身構える
「なに？ニノと何かあったの？」
相葉さんはニヤリとする
「いえ。何にもないですよ。この間、朱里さんの工房で会ったくらいです」
女性家具作家の河東朱里さんは私の憧れのお姉さまで、彼氏が職人の大野と言う方だ。
大野さんはこの図書館の閲覧室に椅子を作っていたりと人気の家具職人で、二宮さん、相葉さんのお友だち。
私たち共通の知り合いなのだ
「朱里ちゃんとAちゃんが仲良しなのはいいね。」
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櫻宮 - またまたコメ失礼します。櫻宮です。星月夜には愛を謳うのパスワード教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします！ (2021年7月23日 16時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 分かりました！わざわざコメ辺ありがとうございますm(_ _)m (2021年7月22日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮さん。コメントありがとうございます。お問合わせのパスワードは『夜空を君と公開について』をご覧ください。再公開のため新しい内容ではないです予めご了承くださいm(_ _)m (2021年7月19日 22時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 初めまして。櫻宮です。一つお聞きしたいことがありまして...この[夜空を君と]の３と４がパスワード認証になっており中身が見れません。パスワードを教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします。 (2021年7月19日 18時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
咲(智咲)(プロフ) - ぷうさん» コメントありがとう。翔さんにチェロ持たせたいよー( *´艸｀) 似合うと思うの麗しいよね！しかもリベルタンゴを是非！願望駄々もれです(笑)続きも頑張りますね！ (2016年9月13日 20時) (レス) id: ba6a9accd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2016年8月17日 9時
