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「出会ったばっかりだし、こんな気持ちになるの、自分でも不思議なんだけど……Aちゃんと一緒に居るのが自然な気がした」
それは私も少し感じていたけれど、私たちは何も知らない同士だ。
「私、年齢だって35歳で昨日5年付き合った彼氏にフラレてドン底で、そのあの……」
こんな事を言わないで、甘い言葉に酔ったふりしてワンナイトで終わらせればいいのにと頭の片隅では思ってた。
だけど、二宮さんにはそうしてはいけないような気もしたのだ。
すると他の事には触れずに嬉しそうな顔をする。
「あれ、同い年？もしかして……オレ今日36になったんだ。もっとだいぶ若いかと思ってたよ……」
「へ？私も二宮さんだいぶ歳下かなって……と、いうか今日誕生日だったんですか！」
「今日誕生日なの、Aちゃんは誕生日に出会った女神だから好きになったのかもね」
「いや、その……って好き？本気で？」
自然に好きと言われてびっくりしてしまう。
「好きだよ？好きじゃなきゃ、好きになってなんて言わないし」
気付けば二宮さんの顔はクールなままだけど、照明のせい？耳が赤いような気がするなんて思っていたら……
「誕生日祝いに願いを叶えてよ」
と、今度は頬を両手で挟むようにして鼻を突き合わせてきた……
(ち、近いっ！)
破れそうな位、心臓が煩く跳ねる。
「ほら、堕ちちゃいなよ」
低く響く声に、もう観念してしまう。もういいよね、先がどんな関係になるかなんて今考えたって仕方ない。
「ひ……はい……」
惹かれちゃったんだからソレに身を委ねよう。
「やった」
頷いた私に二宮さんがそのまま頬に触れたまま唇が触れるだけのキスを落とす。
何度か角度を変えて降るキスはどんどんと深くなっていく。
唇を抉じ開けて歯列をなぞり戸惑う舌を絡められた。
「ん……っ」
深まっていくほどに甘い気持ちになっていく
「好き……A……」
吐息の合間に囁かれれば私も吐息と共に答えていく
「私も……好き……」
好きだと、心から思った。
出会ったばかりなのになぜか、もう何度もしているように触れた唇も、気持ちもピタリと合うのは何故だろう。
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咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。コメントありがとうございます！まぁ、以前から読んでくださっていたなんて嬉しいです！解説員も愛してくださってありがとうございます。私にとっても思い入れがありますので嬉しいです。 (2019年6月21日 15時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - なおちさん» なおちさん。お久しぶりです、いつもありがとうございます。(´∀｀*)ｳﾌﾌ偶然も奇跡ですよねぇ。移転先については青い鳥さんで今回お伝えした通りですのでどうぞまた宜しくお願いします。コメント嬉しかったです！ (2019年6月21日 15時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - はじめまして。コメント書かせて頂くのは初めてですが、お話は以前から読ませて頂いてました。久しぶりの咲詩さんのお話で色んな二宮さんを思い出して何度も読み返しちゃいます。プラネタリウムの二宮さんとか夜空を見上げると思いだしたりして…。懐かしいです。 (2019年6月20日 17時) (レス) id: 041d0ce1ae (このIDを非表示/違反報告)
なおち(プロフ) - 久々の咲詩さんのお話！めっちゃ嬉しいです。私もここでまさかの出会い、再開に感謝です。主人公ちゃんの出会いも偶然だからこそ、奇跡。移転先、念の為もう一度教えて欲しいです！またたくさんお話に出会いたいです。 (2019年6月19日 22時) (レス) id: 4cd26d7ff0 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 栞さん» 栞さん。コメントありがとうございます！ものすごく久々にこちらに書いてみましたよー……他の場所の件はすでにお話済かな？まだのようでしたらメッセージ致しますのでお声掛けください┏○))ほっこりしていただけて良かったです！ (2019年6月19日 22時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年6月17日 0時
