ネットに埋もれないで (ページ14)

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14.青ページ14

渡辺「阿部ちゃん、目黒！」

そう叫び勢いよく屋上のドアを開けた。

そこには…

深澤「なっ、何してるの？」

屋上の柵に追い詰められた目黒と
そこへ追い詰めた阿部ちゃんが居た。

俺らが来ると阿部ちゃんは目黒の服の襟を掴んでいたがそれを外した。

岩本「何があったんだよ」

その照の問いかけに目黒が答えた。

目黒「この、阿部さんが犯人。」

向井「え？」

いきなり目黒が阿部ちゃんが犯人だと言うから
驚いた。
そもそも、なんの犯人だ？

目黒「この、阿部さん、色々な罪を犯してる。」

宮舘「どういうこと？」

阿部「あぁー、つまんない。もっと、盛り上がるはずだったのになぁ。目黒さんが目覚めたのが思いの外早かったからさぁ…」

そんなことを言った阿部ちゃんにさらに驚いた。
いきなり、性格が変わったかのよう。

阿部「俺は、ラウールをネットに埋めた犯人であり、フラワーアートの主犯者、目黒さんを襲った犯人でもある。」

渡辺「えっ、どういうこと？まずさ、目黒って自ら…」

目黒「何言ってんですか、俺自らじゃないっすよ」

阿部「俺がそう見せたの。何年前だったかなぁ、ラウールをネットに埋めたの。試しにやってみたけど楽しかったなぁ。つい、楽しくてって感じだよ。ラウールのは。
フラワーアート参加者を募集していきなり襲いかかったのも俺。
顔を見られないように、俺のこの襲われたあとも自分でつけたもの。
フラワーアートに俺も参加したんだけど普通に、被害者なら疑われないだろうと思ってさ。
それと、目黒さんを襲ったのは彼が、人の考えてることがわかるって言うからまずいと思って。

病院で再び目黒さんを長い間眠らせてあげようと思ったんだけど、目覚めが早かったね。

俺も、しっかり怪我しないと入院できないからしたら、俺の方が目覚めるの遅いってさ…
俺が起きた時俺の病室には目黒さんがいて」

ラウ「ねぇ、阿部ちゃん、嘘？だよね？そうでしょ？」

目黒「ラウール…」

阿部「嘘じゃないよ。目黒さんがいなくなってから俺が現れたの、偶然じゃないし…わざと」

ラウ「阿部ちゃん…なんで？もっと明確な理由あるんじゃないの？だって、試しにやって楽しかったから続けるとかないじゃん！ねぇ」

深澤「続きは俺らじゃどうにも出来ないよ。ラウール。」

阿部「わかってるよ、来るんでしょ？警察。逃げないから。もう、逃げても何もないし。」