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15.紫 ページ15

俺らの事務係、阿部ちゃんはその後警察に連れてかれた。




事務所に戻ると冷たい空気が流れていた。
目黒も退院してここに居るが…


とりあえず何があったか詳しく聞くことに



深澤「何があったの?阿部ちゃんと。」


目黒「実は、しょっぴーが声をかけてくれた時起きてて、それで、阿部さんのこと知って、病室に行って目覚めるのを待ってて、そしたら数分後起きた。


その時阿部さんが何を考えてるか読み取ってしまった…


それで驚いて、本人に聞いたら事実で…
そしたら屋上に連れてかれ、殺されるかと思ったら
本人は一切そんな気はなかった。
読み取った時殺しはしないけど脅そうって思ってたぽく。」


深澤「阿部ちゃんなんでそんなことしたか理由わかる?」


目黒「あっ、それだけは読み取れなくて…向こう俺が読み取れる能力あるって知ってたぽいし…」


渡辺「そのことは考えなかったってことね。」


阿部ちゃんも本当はめめより先に起きて
めめの部屋に行くはずだったんだけど
めめが先に来てたから焦って自分が犯人ってこと
思ったってことか…
冷静だったら封じ込めたのに…
めめが先に現れたのは想定外だったからか。




ラウ「阿部ちゃんの理由が知りたい。あの表情見る限り、楽しくてやったって理由じゃなさそう。俺は正直苦しかった。あの時…犯人が阿部ちゃんってわかった時も苦しかった。けど、理由が知りたい。」


深澤「許すの?阿部ちゃんを」


ラウ「それはっ…でも、阿部ちゃん優しいんだよ。数日一緒に仕事してわかった。ものすごく優しかった。今までにないくらい。許すか許さないかは理由を聞いてから。」


宮舘「阿部、出てくるの遅いんじゃない?だって、罪重ねてるし。」







この日は家に帰ってそれぞれ色々考えた。


数日後警察から連絡が入った。




やったことがやったことだからまだ出てこれないけれど、ハッキングの仕事をしてもらうらしい。

警察のところにハッキングできる人が少なく、本人もネットに埋もれた人を助けたいという意思からそうなったらしい。







そして早速

阿部ちゃんから謝罪のメールがパソコンに届いた。







それからしばらく互いのやり取りをしていた。


理由は知りたかったが本人がここを出てからと言うからそれまで待つことにした。




それからもまたやり取りをしていたが
ある日を境に連絡が途切れた。



何度も送っても返信はなし。



それから1ヶ月…




さすがに遅い…

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作者名:喜梨果 | 作成日時:2021年4月18日 7時

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