ネットに埋もれないで (ページ13)

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13.青ページ13

目黒が入院してる病院に阿部ちゃんも運ばれ
阿部ちゃんの病室に入るとベッドで寝ていた。

医者「命に別状はないのですが、犯人に心当たりとか…」

俺らには全く分からない。
阿部ちゃんしかわからない。

顔を見たかもしれない…

けど、なんで狙われたんだ？

ネットで埋もれさせる奴って、実際の世界でも
そんなことするのか？

怖い…

俺もその一員だったのか…

それから阿部ちゃんも目を覚まさない。
目黒も目を覚まさない。

仲間が2人も消えて
俺らは落ち込んでいる。

寝ている目黒に向かって声をかける。

渡辺「新しく阿部ちゃんって言う人が深澤事務所に仲間入りだよ。なんだけど、阿部ちゃんも訳あってここの病院に運ばれた。もし目が覚めたら阿部ちゃんと仲良くしてやってあげて。喜ぶから。」

別に返事なんて返ってこない。
けれど、早く目を覚まして欲しいという願いを込めて
声をかけている。

それから7人で依頼を受けていた。

だが…

夜みんなが帰ろうとした時また
事務所の電話がなった。

だけど今回は全員ここにいるし襲われたとかない。

深澤「はい、深澤事務所です。」

ふっかはそういいながらスピーカーにする。

そこから聞こえたのは

医者「目黒さん、阿部さんが病室にいません！」

と焦っている医者の声だった。

俺らは急いで病院へ向かった。

病院へ着くと俺らの元に医者が駆け寄ってきて

医者「すみません、私たちがちゃんと…ほんとに、すみません！」

と謝ってきたが医者の話を聞くよりも
目黒と、阿部ちゃんを探すのが先。

そう思った俺らは
病院のエレベーターのボタンを連打していた。

ただ、共用のエレベーターはすぐに一階には来ない。

仕方なくエレベーター横の階段をみんなで駆け上がった。

目黒、阿部ちゃんの病室を1回見てみたが
やっぱり医者の言う通りいない。

病院中どこを探しても2人はいない。

もしかして、外に出たんじゃないかと思い
また、階段に行こうとしたが

俺の腕を掴んでふっかが言った。

深澤「屋上だ」

なんの根拠があって言ってるか分からない。
なんでって言おうと思ったがそれより先に

ふっかが

深澤「ここ、普段はきっちり閉まってんのに、今日はちょっとドアノブが曲がって閉まってる。」

記憶力やばいなと思いながら屋上へ俺らは行った。