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『最終決戦ね……………もう引き返せないわ……………』
シバの言葉にアルは俯いた。
すると、彼女の頬にそっとシバの手が触れる。
『………大丈夫………貴女とソロモンなら………………………………きっと……………………』
アルの額に汗が滲んでくる。
どうやら、魔力の限界らしい。
シバの体が徐々に彩度をなくしていく。
『…………この………世界の…………未来を………………………どうか……………………………』
ふと、完全にシバの体が消えた。
聖堂に元の静寂が戻った。
「ふぅ・・・・・・・」
滲んてきた汗を手で拭い、立ち上がろうと床に手をつく。
しかし、立ちくらみを起こして上体がグラリと傾いた。
「・・・・っ！！」
「大丈夫かい？」
体は床に落ちることなく、誰かに受け止められた。
「アルバ・・・っ！！」
「もう、危なっかしいなぁ・・・アルは。」
首だけ後ろに捻るとアルバが居た。
どうやら、倒れそうになったのを支えてくれたらしい。
「いつからいたの・・・・？」
丁度アルバはシバの墓参りにきてたそうだ。
それで偶然、魔力切れでぶっ倒れそうになったシバと遭遇したらしい。
アルバは片手でアルの体を支えながら頬を思いっきり抓った。
「全く、君は私たちより魔力が少ないんだ。気をつけて。」
「・・・わはった・・・・いはい・・いはい・・・！！」
観念したようにアルは両腕を上げる。
アルバは「よろしい。」とようやく手を離した。
「立てるかい？」
「・・・・うん・・・・」
アルはゆっくりと床に足をつける。
多少立ちくらみはしたが大事には至らない。
アルバはアルの背中に手を添えた。
「じゃあ、帰ろっか？」
「・・・・あれ・・・・？シバの・・・・お墓参り・・・は・・・・？」
「いいよ、今度の機会にしとくよ。」
笑いながらアルに言うと、アルバは少し意地悪な口調になった。
「どっかの誰かさんが、毎度のことで魔力切れを起こしてるからね。心配だから送っていかないと。」
「・・・・うぐっ・・・・・」
アルが呻き声を漏らす。
実は、アルがシバとの会話で魔力切れを起こすのは毎度のことで、いつも偶然そこにいたアルバに助けてもらっていたのだ。
聖堂を出る時、微かに声が聞こえてきた。
しかし、本当に小さな音だったのでアルは気に留めなかったが。
『…………………気を…………つけて………………』
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わーい！一気に二話も書いた！！
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深麗 舞(プロフ) - 彩星さん» ですよね！！イケメンでした！ (2014年11月9日 17時) (
レス) id: d0f512c8f5 (このIDを非表示/違反報告)
彩星 - 23巻買っアル！ヤヴァイ！！！！！！！！ソロモンかっこよすぎる！ (2014年10月27日 18時) (レス) id: 0e7062ca6e (このIDを非表示/違反報告)
深麗 舞(プロフ) - 彩星さん» そうです！！ネタバレしちゃうと、シバたんソロモンさんの子供産んじゃいます♪( ´θ｀)ノ (2014年10月24日 12時) (レス) id: d0f512c8f5 (このIDを非表示/違反報告)
彩星 - こっ！子供！？ (2014年10月20日 6時) (レス) id: 0e7062ca6e (このIDを非表示/違反報告)
深麗 舞(プロフ) - 彩星さん» ありがとうございます！！更新しました♪( ´θ｀)ノ (2014年10月19日 20時) (レス) id: d0f512c8f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深麗 舞 | 作成日時：2014年8月21日 14時
