4年前死んだはずの彼女が、帰ってきたらしい。3【ワートリ】

第102話 ページ22

カゲ「待たせたなァ鋼。それに、四宮じゃねェか」


鋼「カゲ。ここで四宮と会ってな、ランク戦に誘ったんだよ」


A「久しぶりにカゲさんともやりたいですし、ご一緒します！」


カゲ「おゥ、八つ裂きにしてやる」



ランク戦ブースは休日のためか混んでいて、二宮隊やA級3人組、それに太刀川さんの姿もあった。

二宮隊の面々には挨拶に行ったけど、A級三人組や太刀川さんには捕まりそうなのでやめておいた。


どうやら今日からB級ランク戦が始まるらしく、そのせいで人が多いのだろうということだ。



A「それじゃあ、お二人もランク戦を意識して今日の約束を？」


カゲ「いや、そういう訳じゃねェよ。どうせ今回もウチは1位か2位だしなァ」


A「おー、余裕ですねえ」


鋼「俺はランク戦意識してるけど。俺たちも上位入り目指すからな、カゲと当たるかもしれないし」


A「じゃあ約束してたんですし、先にお二人でどうぞ」



二人を促すと、この次に私とカゲさん、その後私と鋼さんの順でやることになった。



彼らが何やら話しながらお互いに剣を交わす様子をモニターで眺める。



カゲさんは攻撃に偏った戦闘スタイルだけど、鋼さんは防御寄り。相手の攻撃をレイガストで防ぎつつ、旋空弧月とレイガストのスラスターで反撃をしていた。


…私が戦うなら、鋼さんの方が厄介そうかなあ。

防御にまわられたらレイガストを割るのは面倒だ。不意にレイガストで使う多彩なカウンターも警戒しないと、かな。

　

第103話→←第102話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す