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第95話 ページ15




A「ね、ヒュースもみんなと一緒にご飯食べたら?」


ヒュース「いくらお前の昔の仲間だろうと、俺は慣れ合う気はない」


A「いい人たちなのになあ」


ヒュース「…特に、あの迅という奴は胡散臭い」


A「ふふ、それは否定しないけど。でもああ見えて意外と頼りになるんだよ」



あの後すぐに、陽太郎がヒュースのご飯を運んできてくれた。どうやらここの所、陽太郎がヒュースに世話を焼いてくれているらしい。


抱き合う私たちを見て「ひゅーすは、Aのこんやくしゃなのか…?」とか言って目を丸くしていたけれど。それを聞いたヒュースが、柄にもなく少しだけ照れていたのが可愛らしかった。


今日のお夕飯はA級三人組が持ってきてくれた牛肉で牛丼を作ってくれたらしい。


私の分もあると言われたので、ヒュースが寂しいかなと地下室で二人で食べることにした。



ヒュース「___これも美味いな。ぎゅうどん、か。玄界の食べ物の味付けはどれも凝っている」


A「そうでしょう。今度色々作ってあげるね」


ヒュース「…Aの料理は当たり外れが大きいからな」


A「なっ、大丈夫だから!こっちの調理環境には慣れてるもの」



向こうでは火の調整も難しく調味料も種類がないので、私がたまに料理するときは試行錯誤していた。

…当主様は全部おいしいって言ってくれたけど、ヒュースの反応は半々だったなあ。


私の懸命な否定を聞いているのかいないのか、いつも通りの表情で彼はそれなりにあった量をあっという間に完食してしまった。



A「お腹はいっぱいになった?お代わりいるなら持ってくるけど」


ヒュース「いや、いい。訓練をして体を動かせる状況でもないからな」


A「それもそうか。…角さえ無ければ連れ出してあげられるんだけどね」


ヒュース「玄界の街にか?」


A「そう。前に色々紹介したことあるでしょう、きっと楽しいよ」


ヒュース「___そうだな」



ふっと笑みを漏らした彼は、そんなことはあり得ないが、とでも言いたげだった。



 

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フォルテ(プロフ) - kasunana__ka10iさん、コメントありがとうございます。続編は先ほどまで準備中でしたが、只今公開しましたのでご覧くださいませ!お待たせいたしました。 (2021年2月18日 18時) (レス) id: d29ecefbc9 (このIDを非表示/違反報告)
kasunana__ka10i(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいています!続編のパスワードはどこでみたらわかりますか? (2021年2月18日 18時) (レス) id: 74459d3d5c (このIDを非表示/違反報告)
フォルテ(プロフ) - ゆかりさん、コメントありがとうございます。少しでもお勉強の励みになれたら幸いです。これからも更新頑張ります! (2021年2月17日 18時) (レス) id: d29ecefbc9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 受験勉強の息抜きに見てるんですが、やっぱり面白いです。これからも応援してます。更新頑張ってください。 (2021年2月17日 15時) (レス) id: 62a35361d3 (このIDを非表示/違反報告)
フォルテ(プロフ) - まるさん、 コメントありがとうございます。読んで頂けて嬉しいです!先程ご指摘いただいた箇所に修正を加えました。主要キャラクターの名前ミスはお恥ずかしい限りです…また誤字や不適切な表現があれば教えて頂けると幸いです! (2021年2月17日 14時) (レス) id: d29ecefbc9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フォルテ | 作成日時:2021年2月6日 4時

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