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23.蟹料理 ページ25

夢主side

今日はこの前よりも早く起きた。

其れは勿論、太宰さんを遅刻させないためだ。

今日は朝食に蟹の炊き込みご飯を作った。

私は先にしおちゃんを起こすと隣で寝ている太宰さんの肩を揺すりながらゆっくりと言った。

『朝ご飯、出来ました。今起きないと無いですよ〜』

「んー、あと少し」

そう言ってまた寝息を立てる彼に顔を近づけ囁いた。

『そうですか…蟹の炊き込みご飯は要らないんですね…』

「蟹っ!?」

がばっと起き上がった彼は私の両手を掴んで瞳を輝かせた。

「朝から蟹料理が食べられるなんて…Aちゃん、君は女神かい!?」

『いえ、違いますから。朝ご飯にするので顔を洗って来てくださいね』

言い終わらないうちに彼は走って行った。

…此れからは毎日蟹料理を…まだ此処にいるか決めてないんだった。

着替えまで終わらせて来た太宰さん。

蟹への想いが強い。


時は過ぎ、現在探偵社。

ナオミちゃんと一緒に雑務をしている最中である。

私の作戦?により遅刻をせずに済み、お陰で国木田さんの怒鳴り声はまだ聞いていない。

「Aちゃん、そろそろお昼ですし休憩しましょうか」

十二時も過ぎていたので私は席を立ち上がると太宰さんの方へ歩いて行く。

そして、お弁当を渡すとナオミちゃんとしおちゃんとお昼ご飯を食べ始めた。

「こ、此れはっ!蟹の卵焼き!やはり女神はこの世に存在したのか〜っ!!」

と言う太宰さんの叫び声が聞こえてくるとナオミちゃんが私に問う。

「Aちゃんって太宰さんとどういうご関係ですの?」

『同居している人だよ』

「…弁当も作っているんですわよね?」

『うん、部屋を借りてるからその位はしないと』

そこまで言うと諦めたのかまた箸を動かし始めた。


「Aちゃん、今からしおちゃんと駄菓子屋に行くんだけどついて来ない?」

そう乱歩さんに誘われた。

丁度仕事も終わったところだったので、ナオミちゃんに断りを入れて行くことにした。

私は今まで駄菓子屋というところに行ったことがなかったので興味もあった。

「聞いたよ、君もなかなか頭が回るらしいね。まぁ、名探偵である僕には敵わないだろうけど!」

彼の異能力は【超推理】。

直ぐに事件の真相が分かってしまう異能らしい。

他愛ない話を三人でしながら歩いていると、目の前に男の子が蹲っていた。

声を掛けてみると迷子らしい。

その子は白髪と黒髪の混ざった不思議な雰囲気の子だった。

24.Qちゃん→←22.体術と異能力



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らおらお(プロフ) - 好きです。読み続けたくなる。 (2019年4月3日 17時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - 一つ小説の話としては、最初のしおちゃんがいないシーンですが、さとちゃんならもっと焦ってて、太宰さんの言葉もすぐ切り上げてどっかいってしまう位の子だと思われますよ〜!(でもそしたら文ストとの関わりが無くなるのか?) (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - そもそもさとちゃん自体がいない…?何方にせよ、ハピシュガが大好きな身としてはあまり好ましくない設定なので、今一度設定を見直して頂くか、類似設定の別物(異能の名前を変えて、しおちゃんは別の名前の女の子にするなど)していただけると幸いです。 (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - あの、3話までしか読んでないのでその後の設定に関わる様なら申し訳無いんですけど、さとちゃんが夢主と成り代わってる時点でそれってもうハピシュガの設定を借りただけの別物ではないですか…?これだとキャラ崩壊以前の問題の様な気がします。 (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - 最近ハッピーシュガーライフのアニメを見てたのでコラボ作品を見つけてテンションが上がりました!とても面白くて好きです!これからどうなっていくのか楽しみです、更新頑張ってください!^^ (2018年9月12日 17時) (レス) id: 8afcf3da14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiri | 作成日時:2018年9月7日 23時

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