9.心が繋がっているから ページ11
夢主side
朝食を済ませ探偵社へ向かっている時、私は太宰さんにある質問をされた。
「Aちゃん、しおちゃんが此の世界にいると何故思うんだい?もしかしたら飛ばされて来たのは君だけなのかもしれないではないか」
それはそうだ。
私が来ているからといってしおちゃんがいるとは限らない。
でも、絶対にいるという何か大きな自信があった。
『心が、全身が言ってますから。しおちゃんは近くにいるって』
「…私も早く会ってみたいよ。君がそこまで信頼しているしおちゃんにね」
『私も早く会いたいです。早くしないと甘いのが足りなくなってしまいますから』
すると、彼は足を急に止めて不思議そうに此方に顔を向けた。
「甘いの?何のことだい?」
『愛です。私のたった一つの愛はとっても甘いんです』
しばらくの沈黙。
だが、私が首をかしげると彼は堪え切れなくなったのか吹き出した。
「あはははは!そんな自信満々に言う人、初めて見たよ。やっぱり君面白いね」
そう言って前を向き歩き始めた彼は再度足を止めた。
不思議に思って彼の前を見てみると其処には…
犬がいた。
野良犬なのか、首輪をつけていない大型犬だった。
太宰さんの顔を見ると、いつも余裕そうな彼の顔は引きつっていた。
『…もしかして、犬が苦手なんですか?』
「厭、別にそんなことは…」
『其処、曲がれば大丈夫だと思いますけど…』
「よし、今日は此方から行こうか!」
そう言って即走り出した彼の後を追った。
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らおらお(プロフ) - 好きです。読み続けたくなる。 (2019年4月3日 17時) (レス) id: ee472e7980 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - 一つ小説の話としては、最初のしおちゃんがいないシーンですが、さとちゃんならもっと焦ってて、太宰さんの言葉もすぐ切り上げてどっかいってしまう位の子だと思われますよ〜!(でもそしたら文ストとの関わりが無くなるのか?) (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - そもそもさとちゃん自体がいない…?何方にせよ、ハピシュガが大好きな身としてはあまり好ましくない設定なので、今一度設定を見直して頂くか、類似設定の別物(異能の名前を変えて、しおちゃんは別の名前の女の子にするなど)していただけると幸いです。 (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
四ッ谷(プロフ) - あの、3話までしか読んでないのでその後の設定に関わる様なら申し訳無いんですけど、さとちゃんが夢主と成り代わってる時点でそれってもうハピシュガの設定を借りただけの別物ではないですか…?これだとキャラ崩壊以前の問題の様な気がします。 (2018年10月30日 17時) (レス) id: fcad229650 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - 最近ハッピーシュガーライフのアニメを見てたのでコラボ作品を見つけてテンションが上がりました!とても面白くて好きです!これからどうなっていくのか楽しみです、更新頑張ってください!^^ (2018年9月12日 17時) (レス) id: 8afcf3da14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiri | 作成日時:2018年9月7日 23時