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常磐36 ページ37

こっそりと耳にしたことやった
グルッペンとトントンの会話
気にしてたあの子の事

「俺の家で生徒会の仕事を手伝ってもらおう」

日にちから時間まで事細かく聞いた
盗み聞きは…勿論気が引けたんやけど

後輩が入学してきてから約三ヶ月
もうすぐ夏休みというところ
偶にコネシマやゾムから
Aちゃんのことを聞かされる
仲良うやってるようやった

俺もそれなりに気になっていて
最初にちゃんと見たのは
あの子が気絶して
トントンの腕に抱えられていた時

…話してみたいと思った
でも、軽率には近づけんくて
最初の時のトントンを見てたから
二の舞にはなりとうなかった

そこでグルッペンの家での事だ
これ以上のチャンスはあらへんやろ
偶然を装って…行こう



チャイムを鳴らせば
慌てて出てきたグルッペン
そしてこう応えた

gr「…今日はエアコンの調子が悪いんやわ。涼みに来たってんなら他ん所に出かけた方がええで」

os「ちゃうよ〜ちょっと教えて欲しい所があるだけやで」

gr「明日でも構わないか?」

どうやら頑として俺を入れたく無いらしい
そらそうやわな…

os「…嘘はいかんで?」

静かに告げれば低い呻き声を出す
ただ単に、俺が自宅に居たくないから来た
とでも思ったんやろうけど…
俺の狙いがわかった途端、大きな溜息をついた

gr「…どこで知ったん」

os「アンタらが無防備に話してるからやで?…盗み聞きは悪う思っとるわ」

gr「嫌われても知らんからな」

渋々と俺を中に入れた
ん?あぁ勿論、心中は穏やかじゃないで
ドキドキワクワクやわ

少し疲れた表情のグルッペンが
部屋の扉を開けて中に入った
続けて入れば、目を見開くトントンと
Aちゃん

彼女の目の前に机を挟んで座れば
トントンが俺の後ろに回ってきた
俺は静かに言葉を紡ぐ

os「初めまして、俺はオスマン。生徒会役員やで」

そう告げれば
黒い綺麗な目を更に見開く
チラリと後ろに視線をやっていた
…怖がってるん?

少ししてから『冬野A…よろしく』
と返ってきた

それには流石に驚いた
何とかして絞り出したんは恍ける言葉で
しかもAちゃんと呼んでもええと言う

人と近づく、という事では
今までで一番嬉しかったかもしれない

グルッペンとトントンが凄い喜んどる
前までとは大違い…成長した…と言う

話しかけるタイミンクは
バッチリだったらしい

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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです!! (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ!間違ってました!教えていただき、ありがとうございます!!う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか? (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他2人 | 作成日時:2019年6月3日 3時

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