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透明37 ページ38

os「せっかく来たんやし、俺も手伝うめう〜」

めう、というよく分からない語尾で
緩やかに言うオスマン
再び隣に来たトントンに
「大丈夫か?」と問われ、頷く

tn「なら、これ手伝ってくれや」

os「おん、ええで」

…絶対にこの人、僕に会うために来たよな
グルッペンとトントンが言うとは思わないし…
まぁ…二人と一緒に居るのを
しょっちゅう見かけてたから
いい人だとは思うけど…

僕も手を動かした
するとオスマンから話しかけられた

os「Aちゃんは何で手伝う事になったん?」

唐突にすんなりと質問され
少し呆気に取られた

『あ……二人には、色々と申し訳ない事したから……そのお詫びで。随分たったけれど…』

os「律儀な子やな…めっちゃええ子やん…」

そう言われ
グルッペン達に優しさを向けられた時の様な
変な気持ちになる

tn「せやろぉ!?めっちゃええ子なんや…どっかの同い年らとはちゃうわ…」

それでトントンが話していた
苦労話を思い出す
コネシマがシャオロン…という人と
内ゲバをするとか
鬱大先生という僕の同級生が
仕事をブッパするとか…
ここでは言い切れない

『褒めても何も出ないから……グルッペン、何してんの?』

隣にいたグルッペンの方をチラリと見れば
仕事をしていると思いきや
和菓子を片手にもぐもくしていた

gr「仕事に糖分は必要だろう?」

『アイス食べたばっかじゃん…』

os「あ、せや。白いたい焼き買ってきたんやけど食べる?」

gr,tn「『食べる』」

全員即答
食欲には勝てない
グルッペンのこと、言えないな

オスマンから白いたい焼きを受け取れば
嬉嬉として笑っていた

前なら考えられないが
初対面でここまで慣れた
グルッペンとトントンがいるお陰もあるけど

最近は人も案外捨てたもんじゃない
と思っていたり思ってなかったり
…自分でもどっちだか分からない

そのうち、心から
人に生まれてよかったと思えるかな

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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです!! (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ!間違ってました!教えていただき、ありがとうございます!!う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか? (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他2人 | 作成日時:2019年6月3日 3時

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