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透明28 ページ29

放課後 校門

『………』

普通に帰る予定だった
でもやっぱり邪魔が入るらしい

zm「透〜帰ろうやぁ〜」

『嫌、他の二人がいるだろ』

kn「ちゃうちゃう!四人で帰ろう言うてんのや」

rbr「すまんなぁ〜…でもやっぱり一人は寂しいやろ?」

ゾムだけが最初は待ち構えていたが
後ろからコネシマとロボロがやって来た
更にめんどくさい

『僕は一人がいいんだよ…君らの行動は迷惑だ』

チク

君らと居ると嫌になる、胸が痛くなる
ズキズキと心が抉れるようだ
だから…

kn「…酷い顔しとるで?なんや、泣きそうなんか?」

『は?君らと居るのが嫌だからだよ。イライラしているんだ』

kn「でも…」

『でもも何も無いさ。この数日、お前ら生徒会のせいで頭は痛いし体も不調…いい加減にしろ』

そう言って僕は三人に背を向けた
のだが…

zm「待ってや!!」

切羽詰まったような声で止められた
大きな声に足が止まる

zm「その…無理やり話しかけてすまんとは思っとるん!でもこうでもせんと…ずっと一人で居ようとするやろ!?…人間、一人で生きるんは出来ないんや…!」

振り返ってみれば
数日の間、ずっと笑顔だったゾムが
打って変わって悲しげに瞳を揺らしていた

『…今まで一人で生きてこれた。今更心の支えのような奴、要らないよ』

zm「ちゃうねん!今まで一人で生きてこられたかもしれんけど…俺が言いたいんは【この先、生きられへん】ってことや!」

この先…?

rbr「せ、せや!透くんは…一人で長く居すぎてん!せやから…うぅ…貯金がないってことや!一人でいる時間の!誰かと一緒に居ないとそれは増えないんや!」

kn「…簡潔に言えば…透を死なせたないんや。絶対に若いうちに死のう思っとるやろ?顔には出てないにしろ、目に感情が出すぎやで?」

それはもちろん図星で
目だけでなく、顔まで歪んでしまいそうだった
いや…歪んでしまった

そして拒絶の言葉を口にしようとした時
胸が今までに無いくらい痛くなった
さっきの痛みが何倍にもなったかのように
校門前にも関わらず蹲ってしまった

rbr「透くん!?大丈夫か!?」

そう言ってロボロが駆け寄り
手を伸ばしてきた
…僕はそれを払う
他の二人も駆け寄ってきた

ロボロの手を払ったからか
また胸が一層痛くなる
そして勝手に口から言葉が出て行った

『っ……嫌だ…嫌なんだ…もう痛いのは…嫌だ』

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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです!! (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ!間違ってました!教えていただき、ありがとうございます!!う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか? (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他2人 | 作成日時:2019年6月3日 3時

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