若草２９ ページ30
目の前で言葉を紡ぐ、少年のような少女
俺達よりも大人びいていて
俺達よりも子供のよう
『君らには…わからないよ…！僕が、どれだけ、辛いか……』
頭を抑え、苦しそうな声で話す
少し見えたその顔と声で
苦しさが伝わってくる
…まるで少し前の自分を見ているようやった
苦しかった
zm「…分からんから話してほしいんや」
こうやって突然口が動くくらい
zm「抱え込んだらあかんってグルッペンにも言われたんとちゃうか？」
分かるんや…その気持ちは
ただ一人じゃやっぱダメなんや
上手く言葉に出来ひんから…何も言えんけど
rbr「なぁ透くん…一杯一杯なんとちゃうか？そのまんまやと…中身が零れ出してまう。意味わかる…？…他の人に少しだけ中身を移さなあかんよ」
kn「遠回しすぎやロボロ！…まぁアレやろ？やっぱり誰かにちゃんと話して、少し軽くなれやって事やろ？」
シッマが珍しくちゃんとしたことを言った
せやな…
zm「透……いや、A。俺達をAと向き合わせてや？」
rbr「せやで。俺達に話して、少し軽くなってや？」
Aは、俺達が話しかけている内に
頭を抑えるのをやめ、ずっと俯いていた
ロボロの言葉のあと、Aは口を開いた
『……本当に…いいの？僕は……酷い奴だよ？』
zm「ちゃうやろ？本心じゃ無い事くらい知っとるわ。ほんまは良い奴なんやろ？」
kn「ゾムの言う通りやで！ほんまはええ奴やん？大体あのグルッペンが気にかけてもいるんやしなぁ…」
『……信頼…とか…完全にはできないよ？』
rbr「それでもええんや。話してくれるだけでええ」
顔を上げたAは少しだけ目に光があった
まだまだ笑顔には程遠い顔だけど
近づけた気がした
『…明日、でもいい？』
まだ鋭い目付きで
俺たちに問いかけてきた
…少し素直になってくれたのが
ほんまに嬉しく思った
rbr「全然ええよ！透くんの好きな時にしぃや？」
『…A…でもいい。グルッペンにも言ったし…』
じゃ、と言ってAは帰路についた
最後の言葉に…俺達３人は暫く放心していた
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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです！！ (2019年6月13日 7時) (
レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ！間違ってました！教えていただき、ありがとうございます！！う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか？ (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他2人 | 作成日時：2019年6月3日 3時
