91 追憶/ 革命の最期 ページ41
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講堂を訪れると、黒い衣装を纏った渉くんがステージを眺めていた。
「師匠」
「おや夏目くん、応援に来てくれたんですねえ…ん?
それに、Aも。お久しぶりです♪」
「…」
「ふふ、嫌われたものです！2人ともいい子ですねえ…！よしよし」
渉くんの手はAの頭には行かず、夏目だけをワシワシと撫でた。Aは夏目の後ろに少しだけ隠れて見るだけ。
「撫でないデ。…随分余裕なんだネ、腐れ外道の“fine”と戦うって日ニ」
「滅多にない大舞台ですし♪」
ぎゅっと台本を握る夏目。
こんなにも楽しそうな姿を見ると、受け取ってくれるのかと不安になるのだろう。
「やっぱり零にいさんの言ったとおリ、師匠は負けるつもりなノ」
「なぁんで兄さんじゃなくて師匠なんですか? 私はあなたに何も教えてませんよ〜?」
「そっちにその気がなくてモ、こっちは勝手に学んだかラ。手品でも詐欺でもなイ、本当の魔法をネ」
「…いいえ。それは悪い魔法をかけられて、異界で遊んでいただけ。その封筒はしまっちゃってください」
ビク、と肩が揺れた。
「師匠は台本通りにしか踊れなイ…。ならバ、“五奇人”が“fine”に勝利する筋書きを用意すればいイ。ボク頑張って考えたんだヨ！何度も徹夜しテ、嫌な奴にも頭を下げテ…。ボクたち“五奇人”モ、ハッピーエンドに辿り着く権利はあるでショ!?」
「自分たちの幸福のために、無数の他者を踏みにじれば、私たちは本当に怪物になってしまいますよ…そうでしょう、零」
「っ」
ウソ。
後ろを振り向くと、階段を下りる零先輩の姿が。
気だるそうに頭をかいている。
( いやだ、やだやだ )
零先輩の瞳を見まいとすぐに視線を戻した。
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かげやま(プロフ) - mmkさん» コメントありがとうございます☺️ かっこよくてカリスマがある俺零を書けてるか不安だったのでそう言ってもらえて嬉しいです〜😿！mmk様もお体にお気をつけてお過ごしください！更新頑張ります✊ (2022年8月15日 11時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
mmk(プロフ) - すごく面白いです…！！俺零様がとても好きです…！！これからも体調崩さない程度に頑張ってください！更新楽しみにしてます! (2022年8月15日 11時) (レス) @page43 id: 27732d5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年7月13日 14時
