63 追憶/ Valkyrie ページ13
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「たのもーう！」
「…小僧、その無礼極まりない女をつまみ出せ」
「あっ、仁兎なずな先輩！」
「…！」
「!? 仁兎に近づくな！」
「なんや騒がしいなあ…?」
「ハア…」
“Valkyrie”に会いたいと言うAのわがままを叶えるため、彼らが拠点としている手芸部部室を訪れた夏目達。
だがやはり面倒な事になりそうでため息が出てしまう。
「仁兎なずな先輩、近くで見るともっとかわいい…あっいて！なんで殴るのっ? ポカポカしないで！」
「あはは、2人ともかわええなあ」
「〜！」
「私仁兎なずな先輩にすごいねって言おうとしただけなの！だから殴らないで！」
「…?」
「あ、やっとやめてくれた…」
仁兎なずな先輩はきょとんとして何か言いたそうだ。
だけど何も喋らない。
喋りたそうなのに、どうして何も喋らないんだろうか。
そんな先輩に、Aもきょとんとした顔で返す。
というより先輩が話すのを待っている。
「！…、…」
「何? 仁兎なずな先輩、何で喋ら」
「そこら辺にしたまえ、A。賞賛の言葉は有難く受け取っておくから。仁兎は疲れているのだよ」
「あ、そっか！そうだよね！じゃあまた、何でもない日に話しかけるね」
「…」
こくん、と頷いた仁兎なずな先輩。
それを見たAは笑顔で納得し、宗くんに視線をズラした。
「あのね、何て言ったらいいか分からないけど本当にすごかった、びっくりした！あれは宗くんにしかできないよ、絶対に」
「フン…当たり前だ。…影片、」
「はあい！Aちゃん、これあげる！」
「…?」
「おれたちからの、誕生日プレゼントや！」
みかの手にあるのは、黒色のハンカチ。黄色の刺繍が見える。
誕生日プレゼントなんて。
まさか宗くんがくれるとは思わなくて、もう一度宗くんを見た。
「…零がいきなり言うものだからこんな小さな物しか用意出来なくてね。本来なら君の容姿を活かして衣装など作ってみたかったのだけど。今回はこれで……何だ、その顔は」
「え〜? えへ、ふふふ。めちゃくちゃうれし〜！って顔だよ！
ありがとう！大事にする…！使わないで飾る！」
「使ってくれた方が嬉しいんやけど…でも喜んでくれてよかったあ…！な、お師さん！」
「…フン」
本当に、心の底から嬉しいんだ。
オンシジュームの花言葉は、いったい何なんだろう?
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かげやま(プロフ) - mmkさん» コメントありがとうございます☺️ かっこよくてカリスマがある俺零を書けてるか不安だったのでそう言ってもらえて嬉しいです〜😿！mmk様もお体にお気をつけてお過ごしください！更新頑張ります✊ (2022年8月15日 11時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
mmk(プロフ) - すごく面白いです…！！俺零様がとても好きです…！！これからも体調崩さない程度に頑張ってください！更新楽しみにしてます! (2022年8月15日 11時) (レス) @page43 id: 27732d5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年7月13日 14時
