20 追憶/ 魔法 ページ20
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「あ、青葉〜、この前言ってた“手伝い”、図書館に送っといたからな〜」
「はい…? 何の話ですか?」
「何のって。ほら、話してただろ。人手不足で整備が間に合わないかも〜って」
「ああ、そのことなら別の人に手伝ってもらって昨日終わりました！」
「え、マジで?」
佐賀美があちゃ〜と頭を搔いた。
Aの怒る姿が目に浮かぶ。面倒な事になりそうだ。
「…ん? なら何でアイツは俺のとこ……」
「俺が言えばよかったですね、すみません」
「あぁいや…それは別にいいんだけど」
アイツのことだ、すぐに帰ってきて文句を言ってくるのかと思ったが。
疑問に思う佐賀美だったが来ないなら来ないで越したことはないと考えることを放棄した。青葉という生徒に「まぁいいや、じゃあな」と一言残し踵を返そうとすれば、いきなり「…っああ！」なんて叫び声に引き止められた。
「…まさか…、俺、…開けっ放しに……」
「え?」
「す、すみません！ちょっと俺野暮用を思い出しました！」
「…え?」
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__ 同時刻。
「…で、陣くんに頼まれて来た」
「…おかしいナ。センパイはもう整備を終わらせたって言ってたけド?」
「えっ!? そんな気はしてた！」
「驚くのか納得するのかどっちかにしテ」
「どっちかだけの会話なんてつまんないじゃん」
「…」
と、どこか上から目線で言うAだが、正直文の作り方が下手で説明の大半が予測で何となく理解できるものだった。
主語と述語が逆なのはもちろん、言葉の使い方もおかしい。
よく今まで人と会話出来たな…というか、人と会話をした事がないのか感がある。
変なことを言う前に日本語を勉強したらどうだと言おうとした時、バンッとドアが開いた。今日は客が多い。
「夏目くん！…って、わぁ！やっぱり知らない子が入ってきちゃってますね…!?」
「どっかの誰かさんが開けっ放しにしていくからネ」
「うぅ…すみません……お手洗いに行こうって考えてたらついうっかり、……? お、俺の目がおかしいんでしょうか?」
「?」
夏目の知り合いらしき人がAを見つめる。
とても驚いているようで。
「何で男子校の夢ノ咲に女の子が…！」
「何でって、センパイ、テスターのこと何も知らないノ?」
「テスター…?」
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かげやま(プロフ) - みそらーさん» こんにちは！コメントありがとうございます！新作です〜🥳こちらこそ楽しんでもらえるようにがんばります✊ (2022年4月2日 15時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
みそらー(プロフ) - し、新作ですか…！楽しみです。自分のペースで、応援してます!! (2022年4月2日 15時) (レス) id: 6e5a03b04b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年4月2日 0時
