62. プライベート ページ12
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実家が遠いという理由で高校1年生に一人暮らしを始めてから2年になる。ずっと同じところに住んでいるからか隣の人とはよく話すようになったし、もう隣のおばあちゃんからはよく何かをもらう。
Aが何かをしなくても周りの人が優しく接してくれるのは、高校生で一人暮らしをするのに同情した良い人が多いのか、はたまたAの顔がいいからなのかはさておいて。
一人暮らし大変そうだねと言われても、こういう周りの環境がいいと、そうでもないよと返しやすい。アイドルとしては宜しくないのかもしれないけれど。
( 今日は絶対パスタの気分！)
そう思い立って、ある程度の変装で向かったのは馴染みのスーパー。
店員さんがほとんど母親と同年代くらいの人ばかりだからか、Aのことを知っている人は少ない。いや、知っているが、それは恐らく”よく買い物に来る高校生“という覚えられ方だろう。けどお客さんから声をかけられることもしばしば。
だからAは、寮生活をしなくても平気だ。
( …ってまあ、思ってるけど)
スーパーの袋を両手に、Aはチラ…と後ろを見た。
うーん、
尾けられてるなぁ、これ。
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「は? ストーカー?」
「うん。何か最近尾けられてて」
「記者とかじゃねェの。ドラマ出てるし、お前」
「俺もそう思ったんだけどさ、女の子っぽいんだよね」
次の日、雑誌の撮影で機材ミスがあったのかしばらく待機するように言われ、ちょうどいいからと瑞生に相談することにした。
「ワンピース? っていうのかな、ヒラヒラの服で」
「あ〜〜…面倒なオタクだなそれ」
「オタクって言っちゃダメだってば」
「最近流行ってる地雷系だろ。何回かそういう女と寝たことある」
「面倒ってどんな感じに?」
「なんつーか、闇抱えてる感じ。私以外にも女いるんでしょ…とか言われたな俺」
「うわ、面倒そう」
ファンと寝てることについては何も言及しないけど、アイドルが恋愛するのがご法度のように、アイドルに恋をするのもご法度なんじゃないか。
叶わぬ恋をするなんて、と考えるAは相変わらず冷めている。自分も好きな人がいるくせに。
「別に尾けられるのは何回かあったから気にしなかったんだけど、」
「まあオレたちは特に自業自得なところあるからな」
「そうそう。…でも今回は何が問題って、2週間近く尾けられてるんだよね」
「…おい馬鹿。それを早く言えよ」
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かげやま(プロフ) - 鈴花さん» コメントありがとうございます✨️私もまたこの2人書きたいなと思ってるので機会があれば…！臨時ユニットのお話も😂 (2月20日 23時) (
レス) @page49 id: 2b4670edb1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴花(プロフ) - 一気読みしました！超最高でした！まだまだこの2人の不仲話も仲良し話も読みたすぎる…！あと臨時ユニの話を読みたい！ (2月7日 14時) (レス) @page1 id: cfaa8deb10 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - 俎板さん» コメントありがとうございます✊無事完結出来ました…！読んでくださりありがとうございました！嬉しすぎるお言葉〜😭🙏次の作品もよかったら…！ (2022年3月26日 2時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
俎板(プロフ) - 完結おめでとうございます…！作者さんのお話大好きです〜！ (2022年3月26日 1時) (レス) @page49 id: 0b4ff99b4b (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - 彼岸桜＋αさん» こんばんは！コメントありがとうございます〜…！😖以前いただいたコメントで勇気づけられながら完結へ行けることが出来ました！本当に感謝しています😭最後まで読んでくださりありがとうございました！ (2022年3月25日 21時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2021年7月3日 0時
