206 専用衣装/ 交差する想い ページ6
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「そんな事言ってたらもう二度と話せなくなるよ」
「…」
「零くんさぁ…俺がどれだけ2人に巻き込まれたと思ってるの?
…もう慣れっこだから、今回もまた付き合ってあげる。だから今の状況なんとかしな、ね」
「…ありがとう」
弱々しく言う零くんに「いいえ〜」と微笑み、薫は蓮巳くんに詳細を話してもらうように頼んだ。
聞くところによればES事務所対抗のクイズ大会。
他にもタレントや俳優、芸人が出るらしい。
今年になってからバラエティー番組にもよく出るようになった事だし、クイズ大会とはいえ何とかなるだろう。
「それにしてもAちんは大丈夫なのか?
今回倒れてから起きるまで長かったって聞いたぞ」
「確かに良くなったようには見えなかったが…。本人は体調の良し悪しを聞かれる事に嫌悪感を抱いてるようだった。大丈夫なのか、と聞かれたら大丈夫と返しがちだからな」
「何はどうあれ、おれはもうAちんの事が分かんなくなってきた。…夏あたりに出た熱愛報道から特に」
「……」
ああ、熱愛報道ね……。
出た時は正直耳を疑った。あの子が零くん以外を好きになったのかと。
ただ話を聞く限りそういうわけではないみたいで。
それも弁解できる程のいい物ではないけれど。
「…でも嫌いにはなれないんだ。あの頃のAちんを知ってるから…」
「…そう、だね」
薫くん薫くん、と話しかけてくる可愛いあの子は、いつでも脳裏に浮かんでくる。去年の寂しそうな顔も。零くんの事が好きで好きで仕方ないみたいな態度も。
( 今のAちゃんの事、何にも分からない ) だから何も思い出せない。
「── 嫌だッ!!」
4人が、すぐに声の方を振り向いた。
「…何だ?」
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かげやま(プロフ) - 名無し62063号さん» コメントありがとうございますෆ ̖́- 長かったですよね、うれしいです（ ; ; ）！めちゃ重すぎてドン引かれないかドキドキしてたのでそう言ってもらえて安心しました…笑 更新頑張ります🥺💞 (2023年1月9日 22時) (
レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
名無し62063号(プロフ) - 一気にここまで読んでしまいました、、。主人公ちゃんの設定がめちゃ重いのがとても好きです！！更新楽しみにしています。 (2023年1月8日 1時) (レス) id: 45bc00c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年12月2日 0時
