230 専用衣装/ 友達以上〇〇未満 ページ30
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「まだ2年前の方が素直で可愛げがあったね」
「だからどこがわがままなの！そ、そんなの…治したはずなのに…！やっぱり映画の役が昔の私にそっくりだから、」
「A、『ありがとう』と宗にいさんが言ったのハ、宗にいさんがその行動をしたAに嬉しいと思っているからだヨ」
「うん…」
「それなのにキミはその気持ちを台無しにするような事を言っているんダ」
「…台無しに?」
ダメだ全く分からない。台無しにするようなことは何も言ってない。
ただ、何もできなかった。お礼を言われる筋合いはないと、そう伝えたつもりで──。
( あ…、私、)
「…気づいたみたいだネ。
キミが何もできなかったという行動ハ、宗にいさんにとってはお礼を言いたいくらい救われた行動だっタ。それを否定してキミの後悔を押し付けるのはとても我儘なんじゃないかナ」
「…そうだ、ね」
確かにそうだと納得できるのは、2年前の自分だったら「どういたしましてー！」と正当化することができたから。
悪い部分だと、治していくべきだと判断して卑屈な性格にしてしまった。良い意味で言えば謙遜。
___ 「ふ、きみは本当に傲慢だね」
去年、日和先輩にそんなことを言われたのを思い出す。
これもそういう意味だったのだろうか。
後で意味を調べても分からなかった、日和先輩がどういう意図で言ったのか。
( …日和先輩は事務所に従う私が嫌いだと言いたかったんだ )
性格の悪いまま戦え、って結構難しいことなんだけどなぁ。
「きっと今の君では出来ない事を2年前の君はしてくれた。
…今回専用衣装を作りたいと申し出たのはお礼も含めているのだから、断られても困るのだよ！」
「〜〜〜っ…！…ゎ、わか…、うぅん…」
「A」
「……分かった。右京Aの専用衣装を…作ってほしい、です」
「フンッ、最初からそう言えばよかったんだ。まったく時間の無駄になったよ」
「でも、でもでも！これは断ったらお礼を蹴っちゃうから承諾しただけだから！…私がその衣装に似合う人かは決まったわけじゃないから…」
「当たり前だ。僕が完璧な衣装を作るのだから、君もそれ相応の努力をするべきだね！」
「…何の努力?」
アイドルとしての技術を磨くこと? それとも
「ふむ。そうだね、まずは体のメンテナンスからだ」
めんてなんす。
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あけましておめでとうございます！
今年もよろしくお願いします。
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かげやま(プロフ) - 名無し62063号さん» コメントありがとうございますෆ ̖́- 長かったですよね、うれしいです（ ; ; ）！めちゃ重すぎてドン引かれないかドキドキしてたのでそう言ってもらえて安心しました…笑 更新頑張ります🥺💞 (2023年1月9日 22時) (
レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
名無し62063号(プロフ) - 一気にここまで読んでしまいました、、。主人公ちゃんの設定がめちゃ重いのがとても好きです！！更新楽しみにしています。 (2023年1月8日 1時) (レス) id: 45bc00c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年12月2日 0時
