210 専用衣装/ “Trickstar” ページ10
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数日後、ESビル地下ステージにて“Trickstar”との合同ライブが行われる日になった。
それぞれの持ち歌とコラボ楽曲でファンを楽しませる。
Aはというと複数人でやるステージに相変わらず気は晴れず、唯一救いだったのはあんずではないプロデューサーだったということだ。
“Trickstar”と言えばあんず、の方程式はいつからか消えてしまったらしい。
「右京、おはよう」
「…おはよう王子様」
「ああ姫、今日も綺麗で─って、やらすな」
「乗ってきたのは氷鷹くんだけど」
リハーサル前、準備が整った氷鷹くんが2番乗りでやってきた。もちろんいちばんはA。
( 氷鷹くん本当に面白いな、この見た目でツッコミしてくれる )
その後すぐに「うっきょん！」と抱きついてきたのは1人以外の誰でもない、明星スバルだ。
「わーい！生うっきょんだ！細すぎて抱き心地悪いけどそれがうっきょんって感じがするー！」
「…スバル、今すぐ離れないと呼び方変えるけど」
「はい」
「呼び方に固執してるのはなんなんだ」
「そりゃあうっきょんから明星呼びされたらとうとう友達じゃなくなっちゃうからだよ」
「…、ファンの前での呼び方は、許してね」
「うん！分かってるよ」
元々友達ではない、という返しをするのも面倒になってAは口を上にあげただけだった。
その後衣更くんと遊木くんがやってきてさらに騒がしくなる。今日のお昼にラジオをやっただのその内容を面白おかしく話していて随分と楽しそうだ。
「それにしてもAすごいかわいいな〜。俺達との相性良いもんな、コンセプト」
「い、衣更くん…あまりにもナチュラル口説きがすぎるよ…」
「エッ、いや、そういうつもりじゃ…」
「別にいいよ、衣更くんってそういう人だし。
コンセプトは…そうだね、カジュアルで合わせやすいのかもね」
「待ってくれ、『そういう人』??」
冷や汗をかき手で制止してくる衣更くん。
賑やかだなぁ。
( …この4人と一緒にいたいわけだよ )
きっとあんずにとっての彼らがAにとっての5人だったのだと。
そうこうして、リハーサルが始まった。
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かげやま(プロフ) - 名無し62063号さん» コメントありがとうございますෆ ̖́- 長かったですよね、うれしいです（ ; ; ）！めちゃ重すぎてドン引かれないかドキドキしてたのでそう言ってもらえて安心しました…笑 更新頑張ります🥺💞 (2023年1月9日 22時) (
レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
名無し62063号(プロフ) - 一気にここまで読んでしまいました、、。主人公ちゃんの設定がめちゃ重いのがとても好きです！！更新楽しみにしています。 (2023年1月8日 1時) (レス) id: 45bc00c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年12月2日 0時
