167 イベント/ ハプニング ページ17
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「♪…、ー、ーー、………」
ああダメだ。とうとうマイクが反応しなくなった。
どうしたらいい? オケだけが流れて、観客はこちらに指をさしたり心配そうな顔をして見ている。
( 踊るだけなのも変だ。アカペラをするにしてもこの騒がしさじゃ埋もれて── )
「A」
「!? れ、」
スっと目の前に差し出されるのは、ハンドマイク。
零先輩の思わぬ行動でイヤアアア！と観客が湧き出す。
「何してんの…！」
「かわいいかわいいAを助けただけじゃよ」
「かわ、っ!?」
「ほら、おぬしのファンが待っておる」
「〜〜っ！…ありがと、零先輩」
ハンドマイクをonにして、2番のサビ途中を歌う。
チラ…と零先輩の方を見ると、背中を向けて優雅に歩いていた。
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「…いや〜、さすがはあの朔間零だね。やる事違うなあ」
「ただマイクを渡しただけじゃよ」
「うわあ、顔がマウント取っててキツい」
「キツいて」
最初は距離感に顔を赤くしてたAちゃんだったけど、すぐに切り替えられたみたいでよかった。ただ、あの赤面はファンの人にどう思われるか。( 分かりやすいんだよ、Aちゃんは )
「音響トラブルなんてツイてね〜奴」
「夏祭りだと不安定になるのも仕方ない。…Aの事務所が嬢ちゃんに目をつけないかが心配じゃけども」
「…なーんか、この前のリハの時から思ってたけど、朔間さんってばやけにあの子の事目にかけてない?」
Aちゃんがそれを見て悲しんでいたのも知っている…というか見て分かった。
朔間さんもどうせAちゃんの事を好いているに違いないはずなのに、どうして真逆の事をするんだろうと思っていた。
朔間さんはきょとんとした表情で、
「目にかけてるつもりは…まぁ夢ノ咲の未来あるプロデューサーじゃし、特に意味はないのう。あの子はAと仲良くしてるみたいだから悲しませるのはよくないよくない、Aも悲しむ」
「は? …いや、自分で何言ってるか分かってる?」
「…今のだと、Aのためにあんずを心配してる、みて〜だぞ」
「はて? 我輩そうは言ってないぞい」
「怖……」
恋愛が下手くそというか拗らせすぎというか…。
この人もあの子も正直になればいいのに。
( 俺を挟むのはやめてよね、本当に)
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かげやま(プロフ) - 瑠衣さん» コメントありがとうございます。遅くなってしまってすみません…（ ; ; ）引き続き楽しんでもらえるように更新頑張ります🥹🫶 (2022年10月24日 11時) (
レス) @page21 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きがすごく楽しみです、、！ (2022年10月23日 20時) (レス) @page21 id: 04c1c43a5d (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - めぐるさん» コメントありがとうございます。このあと先もドキドキを届けられるように更新頑張ります✊読んでくださると嬉しいです〜🫶 (2022年9月30日 10時) (レス) id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 更新のたびにどきどきしてます！がんばってください！ (2022年9月30日 10時) (レス) @page7 id: 3d1c15bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年9月29日 6時
