115 海賊フェス ページ15
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チラ…と横を見る。
( 夢みたいだ )
また千秋と奏汰とステージの上で横に並んでいる。
あの頃は戦隊と呼ぶには人数が少なかった。テレビの中には3人組ヒーローもいたが、Aたちほどの実力では立つだけで必死で。
アイドル未満だった俺らが、アイドルとして並べてる。
「…」
人生何があるか分からないってこういう事を言うんだろう。
「A」
「…千秋、まさか同じステージに立てるなんて思わなかったよ」
DDDという校内全体のステージも。何かと理由つけて避けてきたんだけどね。零くんには全部お見通しだったのかな。
Aは目を大きく開けて驚く千秋の目を見た。
「はは…緊張が戻ってきちゃった」
緊張しているという顔ではない。
ニッコリと綺麗な顔で笑うAの指を見れば、密かに震えていた。
そして千秋は思うのだ。
( あぁ…、Aはそういう奴だ。何でもないよと笑って腕を後ろに隠す時、それは何でもなくない時。背中で腕を握りしめている奴だ )
そんな彼が本心を自分に言っている。
心の内をさらけ出してくれるのが、嬉しい。
「珍しいな、Aが緊張なんて」
「…うん、まあ」
こんな状態になると思ってなかったらね、とAはモニターに映る零を見た。
( 心の準備も出来ないままあんな…… )
____ 「お主はいつになったら変わるのじゃ」
だけどもう変わらないといけない。
もう助けてくれた彼は、待ってくれない。
俺は…もうUNDEADの皆と向き合わないと。
＊
「──……」
___ また。Aは、朔間を。
モヤ、と胸に違和感がする。
Aの視線をどうにかズラしたくて、千秋は口を開いた。
「…なあ、俺じゃダメだろうか……?」
「え…!? ち、千秋、今なんて、」
「いや、何でもない！」
ああおかしいだろう。今は楽しい時間なんだ。
俺の感情で場の空気を悪くしてはいけない。
それに、Aと同じステージに立てているのに他に何を望む?
すると千秋はAの肩に手を置き、耳に口を近づけてから
「またステージに立てて嬉しい！」
と笑った。
Aは驚いたのち、崩れた表情を隠すように手で覆う。
その意味を知ってか千秋はまた笑うのだ。
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suzuna(プロフ) - 凄く面白く、一気読みしてしまいました…‼︎更新楽しみにして気長に待っております(*´꒳`*) (1月18日 8時) (
レス) @page35 id: 63b5e8db0f (このIDを非表示/違反報告)
Lim - 凄く面白いです！更新頑張ってください!! (2022年3月20日 21時) (レス) @page32 id: 69ed93d6c8 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - やまはさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ありません…！😭 更新致しました！これからも気まぐれになりますがしていくので良かったらご覧になってくださると嬉しいです！ (2021年12月12日 22時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - あひる様さん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ありません…！😭 意識して厳しくしていたのでそう言っていただけてとても嬉しいです！これからも更新頑張ります。 (2021年12月12日 22時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - すごく面白くて一日で�靴泙覇匹鵑任靴泙い泙靴拭�！これから更新の予定はありますか？続き待ってます…！ (2021年10月19日 17時) (レス) @page27 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2020年5月29日 0時
