52、スカーフ ページ16
トウマside
橋の下で拾ったニャスパーの兄妹を連れ、俺たちは家に帰ると、叔父さんにも事情を話した。
ニャスパー妹(、、、うう、あれ?ここ何処?)
ニャスパー兄(目が覚めたのか!大丈夫か?)
ニャスパー妹(お兄ちゃん、ここ何処?ご主人のこと待たなくていいの?)
目を覚ましたニャスパー妹は困惑しているのか不安そうな声で兄に尋ねる。
ニャスパー兄(大丈夫だ。ご主人のことは今でもちゃんと待っている。でも、しばらくはこの人間、、、そう言えば名前聞いてなかったな。)
トウマ「トウマだ。で、こっちはナツキ。しばらくの間だが、お前達のご主人が戻って来るまで一緒に過ごすことになった。よろしくな。」
俺は、自分とナツキを紹介し、今までの経緯をニャスパー妹に話す。ついでに、ナツキにニャスパー達の話を伝える。
ニャスパー妹(そうだったんだ、、、助けてくれてありがとう。トウマ、ナツキ、お兄ちゃん!)
そう言い、ニャスパー妹は可愛らしい笑顔を向ける。
ナツキ「うーん、、、あ、そうだ!」
さっきから、何やら悩んでいたナツキは、何か思い着いた様に叫び、二階の自分の部屋に駆けて行った。
ニャスパー兄妹/トウマ「?」
二階から降りてきたナツキの手には、藍色と白色のスカーフが握られていた。
ナツキ「これで、二匹ともわかりやすい!」
そう言いナツキは、白色のスカーフを兄の方に巻き、藍色のスカーフを妹との方に巻いた。
ナツキ「うん!良く似合う!」
巻き終わると、ナツキは二匹を見て納得するように頷く。
トウマ「なんでスカーフ?」
ナツキ「いやぁ、こっちの方が見分けやすいじゃん。色は二匹の進化後のニャオニクスを想像して選んだ。」
ナツキをそんな説明を聞きつつ、俺は二匹がスカーフに目を輝かせてるのを見て、あいつらがいいなら、それで良いかと自分を納得させた。
ナツキ「あ、後、名前ないの?二匹ともニャスパーじゃややこしいでしょ。」
ニャスパー兄(名前は、、、ない。)
トウマ「無いのか。」
ナツキ「じゃあ、名前決めよ!ここにいる時だけでも!」
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水無月 夜深(プロフ) - 更新頑張ってくださいさん» コメントありがとうございます。頑張ります!、、、でいいのかな? (2019年6月27日 15時) (レス) id: 876c58e39e (このIDを非表示/違反報告)
更新頑張ってください - みさみさ (2019年6月27日 12時) (携帯から) (レス) id: 6d421c109e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 夜深 | 作成日時:2019年5月27日 15時