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二宮side
Ｎ「しょーちゃん。」
Ｓ「...何。」
Ｎ「うわ、つめたーい、和くん泣いちゃーう。」
Ｓ「ほんとに何しに来た。」
あーあー、ツンツンしてんなあ。
帰宅した俺を出迎える人間は誰一人おらず、なんだよーって思ってたら机の上に置き手紙。
『翔くんが倒れたので、診療所にいます。』
丁寧な字だったから、書いたのは潤くんだってわかった。
翔ちゃんが体調悪いとか、一週間くらい前から気づいてたけどさ、倒れたなら俺にも連絡ちょうだいよって思った。
俺だって心配なのに。
Ｎ「翔ちゃんが機嫌悪いって聞いたからー。」
Ｓ「普通来ないだろ、機嫌悪い人間のとこに。」
相変わらずぶっきらぼう。
いつもみたく笑ってほしいんだけどなあ。
翔ちゃん、勝手に診療室出てってさ、部屋に閉じ籠っちゃったんだって。
あの翔ちゃんがそんなことするなんて、珍しい。じゃあきっと、理由はアレだろう。
そう思った俺は、大胆にも翔ちゃんに突撃したのであった。
Ｎ「...あのさ、俺らには始めっから普通なんて無理なんだよ。」
Ｓ「ッ...！」
ほらね。
この一言だけで、こんなに体が硬くなった。
Ｎ「そもそも、普通って何よ。
なんで俺らはこんな曖昧な普通に憧れて、突き放されて、縛られて、そんな風に傷つかなきゃいけないの？」
俺だってね、普通でいたい時期もあったんだ。
なんでこんなにみんなと同じようにできないんだろうって、自分が大嫌いにだった。
でもある時ふと、無駄だってわかったんだよ。
Ｎ「周りの人間と同じであることが普通なら、病気を持った俺らだって、あの小児棟の中じゃ普通だったでしょ？」
大野病院の小児棟、七年前に大野さんに引き取られて出ていったあの場所に、普通なんて存在しなかったかもしれないけど。
普通じゃない人ばかり、それが普通の空間だった。
Ｎ「ねえ翔ちゃん。翔ちゃんだって、わかってたじゃない。俺も翔ちゃんも、諦めたじゃない。」
こんな言葉かけるのは残酷なのかもしれないけどさ、
Ｎ「翔ちゃんは何をそんなに恐れてるの？」
大野さんだって、それが目的でわざと翔ちゃんが傷つく言葉を選んだんでしょ？
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橙空(プロフ) - ritsuさん» すみません、返信遅くなりました！コメントありがとうございます(*´-`)楽しみにしていていただけているようで、嬉しいです。これからも更新頑張ります！ (2018年9月22日 8時) (
レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
ritsu(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読ませて貰っています。続き楽しみにしていました！翔くんが皆になんて言うのか、すごく楽しみです＼(^o^)／ (2018年9月11日 17時) (レス) id: 52872926f5 (このIDを非表示/違反報告)
橙空(プロフ) - ちょこさん» リクエストしてくださりありがとうございました！ちょこさんのアイデアのリクエストで、楽しくこの小説を書くことができています！更新が遅いですが、きちんと書ききるつもりなので、頑張ります！ (2018年9月11日 13時) (レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 遅れてしまってすみません、あのときリクエストさせていただいたちょこです！リクエストを書いてくださり、本当にありがとうございます！いつも楽しく読ませていただいています。更新頑張ってください、応援してます！ (2018年8月15日 0時) (レス) id: 41ca308e38 (このIDを非表示/違反報告)
橙空(プロフ) - moaiさん» コメントありがとうございます！更新が不安定になってしまっていて申し訳ありません...。頑張ります！ (2018年7月31日 12時) (レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橙空 | 作成日時：2018年4月16日 22時
