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「じゃあ早く片付けてきて。私も今日はむりだよ、普通に仕事ある」
現に伊織が突っ込んで来るまでは普通にみんなで会議してましたので。ええ。
「寂しいやん。俺のこと嫌いになったん?」
「うわ〜〜メンヘラかよ。」
「めっっちゃ塩やん!!!ちょ!!俺なんかした!?」
後ろを追いかけてくる。
ぽかんとするみんなの周りをぐるぐる歩く。
「早く終わらせておいでって言ってるの。その後、奢ってほしい餡蜜屋さんがあるんだよね」
「、は?」
「二回も言わないよ?」
意地悪そうに笑ってみせる。
「っっっそういうことやな!!わかった、待っとれよ!!すぐ終わらせるからな!!」
上等だというように向こうも企んだような笑顔で答えた。
すると伊織は「ほな、邪魔したわ!」とだけ残して風のように去る。
今日の伊織は忙しいな。
私は見逃さない。
軍警の制服を少し着崩している伊織は、肌が見えるほぼ全てのところに、身体中に包帯を巻いていた。
私たちを呪う痣が、そこまで広がっているということだろう。
人前ではえらくヘラヘラするけど、
伊織も向こうで結構頑張ってるんだな。
彼も私も、自分の終わりが見えてきてしまう。
姿が見えなくなる頃に、ポツリと呟く。
「楽しみにしてるよ」
「ごめん、身内が邪魔して中断させちゃったね」
みんなの方を見れば、不機嫌そうな男がたくさん、あわあわする蜜璃ちゃんと、これは手がつけられないって顔のしのぶ。
悲鳴嶼さんだけだよ優しい顔してるのは。
「とにかく、今の柱の責務を全うしていれば下の子たちまで面倒をみてはいられないのが現状ですね」
「警備担当地区って実際結構広いものね〜〜!」
女の子2人、ありがとう。
やっぱり大好きだ。
「鬼が活動を止めることがない限り、その提案は呑まないだろう。まとまった時間をとることすら難しい」
義勇がやっと参加し始めた。
なんだ、ずっと意見せずにいたから聞き流してたと思ったのに聞いていたんか。
「それなら私の勘に投資してほしい。もうじきにピタリと鬼の活動がやむ時期が来る。」
「またお得意の勘か?」
外れたことはないけど、と言いつつ不信感が出ている天元さん
「きらりが言うのならば、一理あるのかもしれない。俺はもっと具体的なことが聞きたい!」
朗らかな杏寿郎帰ってきてよかった〜〜!
さっきまで怖い顔してたから小芭内みたいにネチネチ怒ってるかと思った。
そう。
不死川さんはなんかすごくとんがってるから今日は2人で喋ってないし、小芭内は伊織が来た時からエグいオーラを放っている。
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ハク(プロフ) - 無気力人間Aさん» Aさんはじめまして、コメントありがとうございます!そんなに褒めてくださって嬉しすぎます〜〜!!励みになります!がんばってお話進めて行きますのでこれからも夢主ちゃんの旅路を見守ってあげてください! (2019年11月19日 13時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間A(プロフ) - コメ失礼します!小説に入り込みすぎて見つけてから今までぶっ通しで読んでしまいました、、ほんとに面白くて好きです!文と文も程よく間が空いていて読みやすいです!!とてつもなく続きが気になります、、更新頑張ってください! (2019年11月19日 3時) (レス) id: 59ffb7dac7 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - あさん» あさんはじめまして!コメントありがとうございます〜〜!!とても嬉しすぎる言葉です、、!最近忙しくて更新難しいんですけどこの後もお話続きますので良ければご贔屓お願いいたします! (2019年11月1日 23時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
あ - すごく面白かったです(^^)、全部好きでシリーズの初めから一気読みしてしまいました…、これからも更新楽しみにしてます (2019年11月1日 18時) (レス) id: 87b58a18e6 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - Nonさん» のんさんありがとうございます〜!!めちゃめちゃ励みになります!マイペース更新になってしまうんですけどどうかご贔屓ください( ; ; ) (2019年10月5日 20時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハク | 作成日時:2019年7月29日 0時