【カゲプロ】 カゲプロ・RPG！

28 キドside ※カノがかなり不憫な表現があります。 ページ33

俺は双子の片割れであるリンという少年と戦っていた。


数分戦ってみて分かったが、こいつは中々の手練れだと思う。



カノのほうは大丈夫かな…、と思い目だけを動かした時、
「黒い何か」が結界のほうへと吹き飛ばされるのが見えた。


それは結界に衝突して止まる。


嫌な予感がした。


キ「…カノ…？」


砂煙の向こう側には結界に背中を打ちつけ、ゲホゲホと咳き込んでいるカノの姿があった。


HPを見ると幾分か削られているのが見てわかる。


カノはすぐさま立ち上がろうとしたが紫色の鎖のようなエフェクトがカノの体に巻きついていて、
カノが体勢を立て直すのを拒んでいた。


鎖が火花を散らす度、カノは苦しそうに顔を歪めた。

その回数に比例するかのように、カノのHPが少しずつ削られていく。


対象の動きを封じ、尚且つHPを削る状態異常の魔法か…。


HPはこのプレイヤーバトルの中だけのものなので現実でも死ぬということはない。


けど、あいつが苦しんでるのを見るのは、なんというか、ムシャクシャする…。


普段笑顔しか見ていないからだろうか？


もう戦うのは無理かもしれない。 あの様子を見てると…。


最悪棄権、か…。


俺はバク宙してカノの前へと降り立つ。

カノは冷や汗を流しながら俺を見上げている。


顔色も心なしか悪いように見える。


フゥ…、と俺は嘆息し、結界の外にいる審判のNPCにこう告げた。









キ「審判…、このバトル、棄権する。」









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明けましておめでとうございます！


そして新年早々カノファンの方すみませんでした(スライディング土下座)


この回ではカノがやや不憫な目に遭っています。


あれです、好きな子ほどいじめたくなるっていうしょーもない理由であります((殴


どうしてこうなったｏrz


一応サブタイトルの方にも書きましたので、
「カノが傷ついてるところなんて見たくない！(♯｀∧´)」という方は飛ばすことをお勧めします。

お礼&更新ペースについて→←27 カノside

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