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11日目 ページ13

土曜日。

今日も面会に行った。父は起きていた。水を少量なら飲んでも良いと言われ飲んでいた。

お茶とりんごはあるか?と聞かれた。固形もお茶もダメだよと諭した。

親戚の人から父のスマホに連絡が来ていた。面会の時間内なら少し話せると返信をしたが返ってこなく電話が出来なかった。

頭を撫でて貰った。
父は180程身長がありもともと少し太って居たので大きい手をしていた。と思っていたのに、細くチューブが繋がれた腕、薄く冷えた手のひらで前髪を何回か撫でて貰った。

酔っている父の酔っていない時間は朝起きてから少しの時間だけで昔その時父には用事があり起こしに行った時。父は優しい声で
なぁに、名無しちゃんの言うことならなんでも聞くからねと言われたのを思い出した。普段は不貞腐れて酒とタバコをやめない父がまだアルコール依存症が軽かった小さい頃の父に会える少しの時間だった。

今日も父の前で泣いた

看護師さんから帰る時明日も連絡しますと祖父に伝えていた。どういう事なのだろうか。考えたくない。

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設定タグ:エッセイ , ノンフィクション , 毒親   
作品ジャンル:エッセイ/日記, オリジナル作品
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作者名:名無し | 作成日時:2020年12月31日 3時

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