悪魔だ!悪魔がおるで! ページ17
「ねぇ、初音。誰が悪魔なの?」
背筋にゾクッと悪寒が走る。
「誰って委員長。冗談だからそれ投げようとしないで俺死ぬから」
雲雀は問うが軽はずみの冗談で返した俺に切れたのか、トンファーを投げようと構える。
「…初音には後で聞いておくとして、君達は何?」
ひとまず置き、綱吉一行に目をやる。
「あーあーきっこえなーい、なんにも聞こえなーい」
もう見ても聞いてもいられなくなったのか、用意しておいた耳栓で耳を塞ぐ。
打撃音などが幽かに聞こえ、幾らか経っただろうか。
肩を叩かれ、耳栓をはずす。
「もういいよ」
肩を叩いたのは元凶、こと雲雀だった。
何がもういいよだ、お前さんが手を出さなきゃなんとかなったわい。
「…まてまて委員長二人を落とそうとすなよ」
窓から二人を落とそうとしている雲雀を、慌てて止める。
「う…獄寺くん!?山本!?それに氷上さんまで!?何があったの!?」
漸く目を覚ましたのか起きた綱吉が、惨状を目にし叫ぶ。
「言わぬが華というやつ。取り合えず撤退は推奨しておく」
「知り合いなの?」
「隣。お姉さんに世話になってそのお姉さんの子供」
詮索されそうになったため、(多少は)上手くぼかして対応する。
「…ひ、雲雀さんっ!?」
更に雲雀を見て畏縮する綱吉。
「骨折で済むと良いね。」
それを告げ耳栓をしなおす初音。
俺が先程から耳栓をしているのは、悲惨な現状を見たくない、聞きたくない訳で無く、ただわずらわしい音で耳を壊したくないだけ。
再び、今度は頭をくしゃっとされ、耳栓を取る。
さっきからその変わらん妹扱いはなんなんだよ懐かしいんだよなもう。
「・・・沢田は?」
「興味深い赤ん坊が連れていった。」
赤ん坊・・・恐らくリボーンが連れていったのだろう、応接室は若干荒れていた。
「そう言えば委員長、二日位休暇貰うね」
「却下」
「ふぁっ!?」
尊敬はしない。→←コーヒーに砂糖を入れすぎると逆に美味しくない
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作者名:菫青 | 作成日時:2019年9月18日 19時