コーヒーに砂糖を入れすぎると逆に美味しくない ページ16
電波が悪くログインに時間が掛かったものの、起動して数時間。
スタミナが回復するのを待つため別のゲームを起動したり、待ち時間に珈琲を淹れたりしていた。
無論珈琲は砂糖とミルク多めだ。
「げほっ」
久しぶりに飲んだため少し噎せ、もう一度飲み直す。
「ぐぇっ」
情けない悲鳴か断末魔かが聞こえてくる。
なるほど同調…なわけないよな。
「ここには誰もいね・・・氷上?」
名前を呼ばれ動揺し、暫し固まった後に向く。
「…あのさ、ここどこかわか」
「何でお前が居るんだ?」
事実を言い掛けた初音を見事に遮り、訊いてくるリボーン。
(あ、確信犯っすねー)
諦めて自己完結した初音は、スルーした。
「まあんなことはどうでも良いんだよ。りボーンさん!ここで良いですかね?」
「良いんじゃねぇのか?」
それを獄寺が一蹴し、無駄に高そうなソファーを指しリボーンに問う。
それに対し肯定するリボーン。
「…もういい。俺知らない」
それに呆れたのか責任を全部放棄して自棄になる初音。
(て言うか沢田綱吉が。のびてるのはリボーンの所為だよね、やっぱそうだよね。あ、腕章付けてないし良いか。)
寝かされている沢田に少し目をやり、一口珈琲を飲んで思う。
「…じゃあ俺は行く。初音、お前には後で話があるからな」
「ヒェッ」
若干嫌な言葉を聞き、悪寒を覚え珈琲を吹きそうに成ったが抑え、送る。
「あー、俺もとうとう乙ってしまうか。さようなら菓子板民、管理の俺氏が居なくても元気でやれよ…」
遺言のように真顔でうつむき念仏のように唱え、珈琲のカップを置く。
「・・・大丈夫か、あいつ」
「すげー饒舌だよな!」
それを痛い子を見る目で見ている獄寺と、見当違いの感想を告げる山本。
「それとさ、早くそれ連れて行きなよ。悪魔が来たら大変だか…」
フラグか何かか、言っている最中に、その当人が入ってきた。
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作者名:菫青 | 作成日時:2019年9月18日 19時