百五十二粒 ページ10
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「そういえば、作戦ってどんなのだったんですか?」
すっかり忘れかけていたことを聞く。
ほら、ころんくんが発案したのに忘れてたー!みたいなことを言っていたやつだ。
「あー、あれな?
ころんまじでやらかしたわァ」
「え、ころちゃんどうしたの?」
「やー、ほんと申し訳ない」
そこでわーわーと言い始める彼ら。
私が彼らのやり取りを眺めていると誰かに背中を押された。
「その癖やめり?
昔っから外から眺める癖。
眺めるんやなくて、ちゃんと会話に入る!」
そして1歩踏み込んでみれば彼らが振り返って口々に言ってくれた。
「実はね?
Aちゃんにサプライズしようってころちゃんが言ってて。
ほら、もしかしたら気まづいって思ってるかもしれないじゃんって」
「莉犬くん、それはみんなで決めたじゃん…」
「何?照れてるの?」
「違う」
「で、俺がせっかくサプライズなんだから連絡もなしに行ってさ、覗き穴も塞いで驚かそうかなぁって思ってたのに」
「やー、んーーー、一応居るかの確認だったんだって!
そしたら結構話しちゃっただけで」
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…つまり、私の緊張をほぐそうと今日はここに連れてきてくれたってことか。
ころんくんは照れているのか頬が少し赤くて。
もりさんはもうっ!って、絶対に怒ってないけど頬をふくらませていて。
莉犬くんはそんな2人をいじってる。
さとみさんはさっきからるぅとくんをつっついてて。
そんなるぅとくんはなんなんですか!って言っていて、でも笑っていて。
会話の中に入っていると、凄く賑やかなのが伝わってきて。
「ふふふ、皆さん、だいぶ私も緊張ほぐれましたよ。
ありがとうございます」
凄く楽しい。
でも、1つ思ったこと。
「…お兄ちゃん、その癖はお兄ちゃんもだよね?
すぐ人のことを気にしてさ。
いつも見守ってくれるのは嬉しいけど、お兄ちゃんもおいでよ」
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莉犬猫 - ななもり。さんだけidでてます (2022年6月18日 20時) (レス) @page43 id: a2185c14b6 (このIDを非表示/違反報告)
めーたん - 王子様を選ぶ所で選べないキャラがいたのでそのストーリーをみたいです! (2022年1月22日 9時) (レス) @page43 id: 0f93307700 (このIDを非表示/違反報告)
ツッツ〜 - なーくんのしかlD出てきません… (2020年8月18日 2時) (レス) id: 98be095f42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - あと、何か最後の誰を選ぶ?みたいな所で紫の王子以外のID出ていませんでしっ… (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 完結おめでとうございます! (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年4月19日 13時