百七十一粒 ページ29
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私がそう言うと「ほんと?じゃあ起きるー」と私をハグしたまま起き上がった。
いつの間にか目がシャキッとしていて、私は遊ばれていたのではないかとまで思ってしまった。
そして2人でリビングに戻ると、皆さんが驚いた顔でこちらを見ていた。
「やばい、なーくんが最速で出てきた」
「Aちゃんはやっぱなーくん起こす係にしよ」
「え、僕もそれなら起こして欲しい…」
「るぅちゃんは起こされると機嫌悪くなるからダメでしょ」
「この前髪引っ張られたしな…」
なんだか途中からいつもの日常が伺えるようなことが聞こえてきたが気にしない。
「あ、ご飯食べる人って誰でしたっけ?」
確か朝を食べない人はちらほらいたはずだ。
でも意外なことにみんながみんな手を挙げてしまっていた。
あり。
「Aちゃんのご飯食べるようになってから食に対して目覚めた気がするんだよね。
朝ごはんも毎日食べてるのよ」
そう言うもりさんに一同が拍手を送る。
「あのなーくんが…」
「それはよかった…」
いや、本当に良かった…
なーくんは細すぎ、はリスナーの心配事のひとつ。
なーくん推しの子じゃなくても共通認識としてあったものだ。
そのもりさんが、朝ごはんを食べている。
いやー、よかった。
私はるんるんで朝ごはんの準備を続けた。
「A、手伝うことある?」
そんな私に声をかけてくれたのは、るぅとさんだった。
…あれ。
「ん?るぅとくんAちゃんのことそんな風に呼んでたっけ?」
そう聞くのはころんくん。
前までは笹川さん、と苗字で呼ばれていたから。
ちょっとドキっとした。
「え、あー、だって年下だって聞いたから…
嫌だった?」
莉犬みたいな感じで呼んでみたんだけど、と付け加える彼。
そうやって聞いてくる様は本当に可愛くて。
「そんな事ないですよ!」
嫌な気持ちもない。
なんか、距離が近くなったようで嬉しかった。
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莉犬猫 - ななもり。さんだけidでてます (2022年6月18日 20時) (レス) @page43 id: a2185c14b6 (このIDを非表示/違反報告)
めーたん - 王子様を選ぶ所で選べないキャラがいたのでそのストーリーをみたいです! (2022年1月22日 9時) (レス) @page43 id: 0f93307700 (このIDを非表示/違反報告)
ツッツ〜 - なーくんのしかlD出てきません… (2020年8月18日 2時) (レス) id: 98be095f42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - あと、何か最後の誰を選ぶ?みたいな所で紫の王子以外のID出ていませんでしっ… (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 完結おめでとうございます! (2020年7月17日 6時) (レス) id: a7dddc0f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年4月19日 13時