百十四粒 ページ27
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「…あの。え…?」
いや、驚いた。
びっくりした。
意味が重複している。
とりあえず今の状況を説明する。
ころんくんが私の目の前にいる。
以上。
あれから特にあの「給仕係」の話はなかった。
だから油断していたのだけれども。
「はい、これお魚。
僕お腹減ったから何か作って?」
「…」
すっと手渡されたレジ袋を見て何も言えなくなる私。
お、お、お…
すると今度は不安そうにこっちを見る彼。
おっといけない、いけ、ない。
「うんうん、あの、はい、今お作りします…!」
あまりにも唐突だったためビックリしてしまっていたのだ。
もりさんやさとみさんならともかくころんくんが来るなんてことはなかったから。
「…ほんとにこれで合ってるよね?」
私がワタワタとしていると彼がこっちを見て少し居づらそうに食卓に座っていた。
彼が1人でここに座るのは初めてだ。
そして彼はまた「さとみくんがなんか持ってけば作ってくれるって言ってたから…」とぼそっと呟いた。
「…」
あ、そうか。
確かに給仕係はライブとかがどうちゃらこうちゃらと言ってた気がする。
そりゃお仕事がないわけで。
そしてころんくんが初めて1人で来てくれたのも納得する。
「え、ちょっとまた黙らないでよ」
私が無言でぼーっと考えていると彼が少し怒ったようにそう言った。
「あ、あ!ごめんなさいごめんなさい…
その、ころんくんがわざわざ一人で来てくれたんだなぁって思うと嬉しくて」
彼が発する言葉に私はいつも声に出しては返さない。
Twitterやコメントを通して文字で伝える。
だから、つい、ね。
心の中で思っちゃったりして。
でも私の言動を気にしてくれている彼が嬉しかった。
さっきの怒ったような声もいつものこと。
実際は対して怒ってない。
ゲーム実況でわーわー叫んでいる彼と今目の前にいる彼がリンクしてクスリと笑みが零れた。
「えぇ?なんで笑ってんの?」
そして不満そうな彼の声。
なんだか、不思議な気分だ。
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ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか?? (2021年12月6日 22時) (レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時