百六粒 ページ19
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「ふぁ…」
みなさんおはようございます。
Aは今起きました。
昨日は結局夜遅くまでお酒に付き合いました。
さとみさんは無事お帰りになりましたよ。
…まぁ、頼られてるのかなぁ。
なんて、思ったりして。
ぐっと背伸びをしてテレビをつけた。
朝のニュースを聞き流す。
「続いてのニュースです…」
一人暮らしは寂しいものだから。
ただ付けているだけでいいのだ。
そしてこのニュースも聞き流すことにしていた。
「…昨夜、被害にあったのは都内の大学に通う女子大生とのことでした」
しかしそのニュースは私の関心をひいたのだった。
あまりにも私と重なる条件。
最近物騒だと聞いてはいたが通り魔が出たらしい。
恐ろしい世の中だ。
どうやら夜出歩いている女子大生を狙った事件が多いようで。
「バイト…もっと減らすかな…」
今も前に比べ減らしている方だが用心するに越したことはない。
ほら、あの夜のカフェのバイトは辞めたし。
でも、ちょっとシフト減らしてもらおう。
そう思いまた朝の支度を続けていると電話がなった。
_もりさん
着信相手の名前を見てすぐに電話を取った。
「もしもし、どうされました?」
朝から電話するなんて珍しい。
だなんて思いながら相手の言葉を待つ。
するの相手からは意外な言葉が返ってきた。
「…はぁ、良かった生きてた…」
なんて物騒な。
すると彼は「いやー、ニュースで女子大生が通り魔に刺されたって聞いて」と、安心したようにため息を漏らした。
心配、してくれてた。
その事実に頬が緩みつつ彼には気丈に振舞った。
「大丈夫です!そんな心配しなくても夜はニートしてますよ!」
と冗談めかして言う。
でも彼は「うーん、そうだよなぁ…」
とかってブツブツと言っている。
「もりさん?」
よく聞き取れずに聞き返すと彼は何でもないと電話を切ってしまった。
どうしたんだろう。
少し気になったがこれ以上モタモタしていると一限に遅れてしまう。
私は身支度を進めた。
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ゆぅる - しゅうくさんは読者をキュンキュンさせる天才ですか?? (2021年12月6日 22時) (レス) @page11 id: b4dee99bf3 (このIDを非表示/違反報告)
しゅうく(プロフ) - ゆあもんさん» ゆあもんさん…!!神ではないですよ!?でも頑張りますね!ありがとうございます!! (2020年5月17日 11時) (レス) id: 547af1fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあもん - しゅうくさん神ですか?私毎回読ませていただいてます!もうねこの作品は神です!これからも応援するので頑張ってください! (2020年5月9日 12時) (レス) id: 9253ce94df (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - しゅうくさん» 全然です!!ご自分のペースで更新されてください!いつまでも待ってます! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 3de2eab1b1 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - しゅうくさん» 応援してます!(^^) (2020年4月19日 22時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅうく | 作成日時:2020年3月17日 23時