【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの伍 (ページ10)

今日:11 hit、昨日:21 hit、合計:73,821 hit

我慢ページ10

.

牛山「杉元にバレたらまた怒られるぞ?」

『安心してください』

『行先を書いた紙を置いてきましたので』

牛山「そういう問題じゃないんだけどなぁ...きっと...」

チンポ先生なぜかすごい焦ってる
置き手紙もダメなのかな...

『やっぱり...我儘を言ってはいけませんよね...』

家永「イナンクルさん...」

私が我儘を我慢すればいいだけだから...

牛山「じゃあ杉元に話してみたら?」

『え?』

牛山「イナンクルの嬢ちゃんが我儘なんて珍しいし、土方のジイさんみたいに変装すれば良いんじゃないか?」

家永「確かに!!」

『ですが...』

牛山「言ってみないとわからないぞ?」

チンポ先生と家永さんに言われ
私はダメ元で杉元さんに話してみることにした

.

.

そして...

杉元「ただいまー」

チカパシ「疲れたー!!」

日が落ちて間もない頃

網走監獄侵入大作戦の顔ぶれがコタンに戻ってきた
私はアシㇼパとフチの妹と共に夕食を作っている

夕食の準備ができるまでもう少し時間がかかるので、私はチンポ先生と家永さんに言われた通り、杉元さんに話してみることにした

『す...杉元さん...』

杉元「ん?どうしたのイナンクルさん。」

『あの...烏滸がましいのですが...』

『私もお外に出たい...です...!!』

やっぱり我儘ですよね...

うぅ...
杉元さんずっと黙ってて怖い...

私はチンポ先生の方をチラッと見る
チンポ先生も冷や汗かいてる....

杉元「イナンクルさん」

『ひゃいッ!?』

杉元「イナンクルさんが...カワイイ...」ｷｭﾝ

え...

『杉元さん...?』

杉元「留守番なんて言ってごめんねぇ?」

杉元「やっぱり外に出たいよね...」

『そんな!!憚らないといけないことですので...』

杉元「いや、良いんだよ。」

杉元「ただ...」

杉元さんは私の髪の毛を触った

『隠せば大丈夫ですか?』

杉元「そうだね、隠せば大丈夫だよ。」

杉元さんは私に外出を許可してくれた

良かった...
これでアシㇼパとお散歩したり食料を採りにいける...!!

杉元「イナンクルさん、アシㇼパさんとお散歩したかった?」

『はい!!』

杉元「本当にお散歩好きだね。」

『そうですね。』

これからどうなるかなんて分からないから
一緒にいられる間にひと時だけでもいいから

この空気感を感じていたい...

.