【鬼灯の冷徹】金魚草が少女になりました

いよいよですね！！ ページ6

「鬼灯様！今日はいよいよコンテストですね！！」

いきなりですが皆様こんにちは！
鬼灯様が審査員を務めるという金魚草コンテストに今日は一緒についてきました！！

会場は広くて迷子になりそうです…。


「鬼灯様、鬼灯様！あの不気味に足の生えた金魚草は新種ですか！？」

「いえ、あれは着ぐるみの中に誰かが入って動いているだけです」

「着ぐるみ！触ったら冷たいですか！？」

「ただの布と綿なのでその感触ですよ」

「鬼灯様は暖かいですよね」

「貴女が冷たいだけです」



会場は多くの鬼(ひと)が居るのではぐれないように手を引かれて歩いてます。
だから鬼灯さんのぬくもりが直接分かります！




「では、Aさん、貴女はこの席に座って待っていてください。あと水のペットボトルをどうぞ」

「はい！鬼灯様のご活躍を見守ってます！！」

ステージの前の席に案内されて座ると鬼灯様はそう言ってペットボトルを２本を渡してからステージの裏に消えてしまいました。



「いただきます！」と言って蓋を開けて水を飲む。
実は長いこと水分補給をしていなかったので体がつらかったのだ。さすが鬼灯様。


「あれ、君…その格好は金魚草のコスプレ？すごく似合ってるねぇ。写真とってもいい？」

ふう、とひと心地ついたとき、後ろからカメラを構えたお兄さん…いやぁ、なんともこう…

うーん…オタク感が満載のかたに話しかけられてしまった。

「そういうのはちょっと…すみません」

「わぁ、とってもかわいいコスですね」

また違うのが来た。
ど、どうしましょうか。

「はい、こっち向いて！」
の声に反応して向いた瞬間、カシャ、という音とまぶしい光。

「おぎゃああああああ」



「金魚草にそっくりだ！！」

「え、あの子？すごい可愛いじゃん」

「僕にも撮らせて！！」

「ふぇ…っう…」
カメラを構えて不気味に笑いながら近づく男たちに声も力も出なくなった。

その時――――

ご褒美→←座敷童ちゃん！

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