13-■Sleep well ページ13
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「おやすみなさい、Aくん」
「お、おやすみなさい……」
あれよこれよとラギーが全部宿泊の準備を進めてくれて、私は寝巻きを渡されるといつの間にかベッドに案内されていた。
あれ？ ラギーはどこで寝るの？
呆然としてる間に彼はさっさと掛け布団を引き出してソファにごろんと横になる。
「ま、まま待って！ ラギーがベッドでしょ！」
「何言ってんスか、客人はベッドっス」
「私が！？ ラギーのベッドで寝る？ ダメダメ殺される！」
「誰にだよ」
あんな寮長だから(失礼)、サバナクローの人達でラギーを尊敬してる人だって少なからずいる筈。
もし草食動物の私がラギーをベッドで寝かせたなんて知れ渡ったら骨まで食べられる…！！
私が必死に説得して口論を続けた結果、諦めてくれたのか、ラギーはため息を吐いてソファから起き上がった。
「分かりました。そんじゃ俺と一緒にベッドで寝ましょ？ それ以上は譲れないっス」
「……っえええ…！？」
「俺と寝るのは嫌なんスか？ 別に男同士だし気にしないでしょ」
「そ、れは、そう…だよ、ね」
そうだ、ラギーは私が女だって事知らないんだよね。
男同士が一緒のベッドで寝るなんて、当たり前のことなのかな。
「わかったらさっさと着替えてくださいよ、オレ眠いんで」
「わ、分かった！」
貰った服を持って部屋の隅に移動する。
チラッとラギーを確認すると眠そうにスマホを弄ってるので、着替えを見られる心配はなさそうだ。
両腕だけ抜いでふとブラジャーのホックに服の中で手をかける。
「……まいっか」
どうせ密着しないだろうし。
ぱちん、小気味良い音を2つ鳴らして服と共に脱ぎ捨てる。
はぁーっ開放感！ 締め付けがないってなんて素敵！
だぼっと被ったラギーの服を着るとあまり胸の膨らみが目立たないのでオールOKということにした。
「ラギー、ズボンずるずるで履けなかったから返すね」
「……ずるずるで良いんで履いてください」
「どうせ脱げちゃうよ」
「いいから履け！ ばか！」
口酸っぱくラギーが繰り返すので仕方なくスウェットを足に通した。
腰元を両手で押さえながらラギーが開けてくれていたベッドへと潜り込むと、代わりにラギーは電気を消しに立ち上がる。
「…あー、やべ。働け〜オレの理性……」
「何か言った？」
「何も。早く寝るんスよ」
ラギーが再び潜り込んだ事で、スプリングが大きく軋んだ。
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14-■Cannot escape→←12-□Stay night
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小豆 -azuki- - とっても面白かったです！レオナさん大好きなので、二次創作でも本人らしい言動で書いてくださっていて読みやすかったです！私はゲームはこのお話のところまで行けていないので、ストーリーを早く進めたくなりました！面白い楽しいお話をありがとうございます！ (2021年1月11日 2時) (
レス) id: a6a087e4cf (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - あやかさん» あやか様、最後までご愛読ありがとうございました！この作品は残念ながらここまでです！後のお話は読者様のお好きな様に想像を膨らませて頂けると嬉しいです…！ウワァなんて嬉しいお言葉…身に染みます。ありがとうございます…！ (2020年11月29日 9時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - すごく面白かったです！！キュンキュンしましたー！続編なんてない…かなぁ…なんて。もう本当に、終わってしまうのが勿体ないくらいです！！もっと見たかったー！ (2020年11月28日 0時) (レス) id: 674992aea4 (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - ま。さん» コメントありがとうございます！その一言、心に染み入ります！感想聞かせて下さり感謝いたします！ありがとうございます(^^) (2020年10月26日 11時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
ま。 - 面白かったです！ (2020年10月25日 22時) (レス) id: cd9d134222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2020年6月30日 22時
