[黄名子ちゃん]菜花黄名子なんて、大嫌いだ。[嫌いな人へ]～Ω3兄弟の逆襲(嘘)～!4! (ページ18)

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私151 ページ18

視線を感じて、目を覚ます。
もふもふに包まれて目を覚ますなんて幸せ過ぎる
と思いながら起き上がる。

すると視界の隅に頭を抱えているSARUを捉えた。

「あ、おはよう。
眠れた?」

するとほんの少しだけこちらに視線を向け、それから結構低い声で「おはよう」と返された。

「…眠れはしたよ」

「そっか、それは良かった。

時に、何故そんなに沈んでいる」

そう聞くと、やはり私とは目を合わせようとせずに答えた。

「…君、どうやって僕をここまで」

あぁ、そんな事か。
きっと、部下に運ばれたものだと思って少し恥ずかしいんだな…
まぁ、年下とか自分よりも力の無い人に格好悪い所見られるのは恥ずかしいし、仕方ない。
結構彼プライド高いしね。

「大丈夫、私一人で運んだから!!」

誰も昨日の事を知る者は居ない!!

と、言おうとしたんだけれど、私一人で運んだって言った瞬間に暗さが増した。

「…ありがとう。
じゃあ、僕はそろそろ行くよ。」

そう告げると、SARUは部屋を出ていった。

…私何か悪い事言ったかな。
そう思いながら、去っていく背中を見つめた。