蝶柄の着物が似合う君 12 【坂田銀時】

マネキン恐怖症なり ページ34

Aside



銀｢はぁ､やべェ...｣


｢こんなんじゃぱっくん見つからないよ...｣








がたがたと震えながら銀ちゃんの腕にしがみ

ついて歩く


















次に着いたのはどこかの衣装室







昔の貴族の女性が着てそうなドレスが並んである








｢へぇ...セットもちゃんとしてるだなあ｣


銀｢言ってる場合か､次の仕掛け来んだぞ｣






当たりを警戒しながらいくつも並んだドレスの

間を通っていく















｢ぎ､銀ちゃん離れないでね｣

銀｢あ､あたりめーだ...あれ､お前手冷たくね？｣

｢え､私今銀ちゃんの着物掴んでるよ？｣

銀｢...へ？｣








銀ちゃんの手を見るとツルツルした手



プラスチック製だ










ががが､と後ろを向くとマネキン















｢...はは､銀ちゃんマネキン連れてきてるよ｣

銀｢はは､そうだな｡ちゃんと歩いて着いてきてらァ｣








｢｢...は？｣｣








動く...？











｢｢あ"ぁぁぁぁ！！！｣｣



手を離し全力ダッシュ







銀｢マネキン動くのは無しだろォォォ！！｣

｢もう私洋服屋さんのマネキン見れないいいい！！！｣








ドレスを掻き分け出口を目指す









｢出口どこ！？｣

銀｢Aあそこだ！｣







指差す方向を見るとくまの人形､と扉









手を引かれそこへ行き､くまの人形を手に取って

外へ出る









危なかった､と深呼吸









｢あと少し､頑張ろう銀ちゃん｣



銀｢俺は頑張らなくてもいけるからね？怖くないから？｣








まだ言ってるよこの人

まあ､強がる銀ちゃんも可愛いのだけれど｡










その後､何度も叫びながらもなんとか脱出した









出口ではこうたくんと夏海さんがチュロスを

持って待ってくれていて









こ｢おかえりー！！｣








くまの人形を持った私に近づいてきて抱っこしてと

腕を広げる




抱き上げて人形を渡すと嬉しそうにする







夏｢2人ともありがとう､お礼って言ったらあれだけど...｣







2本のチュロスを渡してくれた









｢ありがとうございます！！｣




私がプレーン､銀ちゃんがココア味を貰う







銀｢んっま...｣




目をきらきらさせている､天使かお前｡







すると抱っこしていたこうたくんが


こ｢お姉ちゃん！僕にも1口ちょーだい！｣


と､可愛いおねだり

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