不良系少女は魔法の世界で救われました【真紅の暴君&荒野の反撃者】

103話　　【終曲ハーツラビュル！】 ページ14

【ハーツラビュル寮ーパーティ会場】

ー数日後

ガヤガヤ…

ハーツラビュル寮生A)「我らがリーダー！
赤き支配者！リドル寮長のおなーりー！」

ハーツラビュル寮生たち)「リドル寮長、バンザーイ！」

今日はハーツラビュル寮生の『なんでもない日』のパーティーの日だ

リ)「うん。庭の薔薇は赤く、テーブルクロスは白。
完璧な『なんでもない日』だね。
ティーポットの中に眠りネズミは……って。
いや、いなくてもいいか。」

笑顔でそう言う先輩を見て安心する

ト)「そんなに急に変えなくたっていいさ。
ジャムはネズミの鼻に塗らなくたって
スコーンに塗ればいい。
絶対ないとダメ、じゃなくて
あったていい、にしていけばいいだろう？」

リ)「うん、そうだね。」

笑顔で近づいてくる先輩たちに
俺はケイト先輩の後ろに隠れる

いや…これは仕方ないとは思う…

それにさっきから、他の寮生からの視線が痛い！！
滅茶苦茶見られてる！

エ)「はーぁ。
結局庭の片付けとか今回の準備とか
全部オレらがやらされたんだけど？」

ため息をついて言うエース

デ)「まあまあ。
寮長の体調も何事もなく回復したわけだし。」

マジでデュースは優しい奴だな…

ケ)「お庭にフォントジェニックな飾りつけもできたし
オレ的には大満足♪」

この人は相変わらずだな…
まぁ…前よりは明るくなったように感じるけど

グ)「うーっ！早く料理が食べたいんだゾ！」

俺の腕の中でそう言うグリムに苦笑いをする

確かにうまそうな飯とかあるけど…
食ってもいいのか？
スゲェ豪華そうでなんか気が引けるんだけど…？

ケ)「オッケー♪ではさっそく……」

ケイト先輩が飯にしようと言おうとした時

リ)「ちょっと待って！」

突然厳しい顔で見るリドル先輩に
俺は首を傾げる

つーかさっきからリドル先輩にめっちゃ見られてんだけど？

ケ)「えっ？」

リ)「その白い薔薇……」

エ)「げっ！塗り残し！？」

ケ)「あわわわわ……エースちゃん、デュースちゃん、
ちゃんと塗ってって言ったじゃん〜！」

俺の隣にある木を指さして言うリドル先輩に
みんなの顔が青くなる

つーかケイト先輩人任せ過ぎんだろ汗

デ)「僕たちのせいですか！？」

ト)「リ、リドル。これは……」

流石に慌てているトレイ先輩…

ユ)「どうかお目こぼしを！」

『……今から塗ればいいんだし…
怒んなよ？』

ケイト先輩の後ろからそっと顔を出して言う

面倒ごとはもう勘弁だぞ？

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