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#30 ページ30

天元side

天元「ほい、スタンプな。んじゃ最後、頂上まで頑張れよ」

義勇「頂上に着いたら伊黒先生が待っているから、最後のチェックをしてもらってから昼食にするように」

道中の最後のチェックポイントは俺と冨岡が担当

既に何組かを送り出して残り数組ってとこか…
そう言えば、まだA達は来てないな

あいつらなら前の班抜いてでも、さっさと来ると思ってたけど…遅れてるのか?


義勇「どうかしたか」

天元「ちょっとな…」

きょろきょろと道を覗き込んでいたら冨岡に不思議がられた

何かあれば直ぐに知らせるように、スタート地点でも煉獄が伝えてるはずだからいいとは思うけど…

なんか嫌に胸騒ぎがするんだよな
何も無いならいいんだけど

義勇「最後の班が到着したら、俺達もここを撤去して…「ー〜…!」

天元「ん?なんか聞こえなかったか?」

義勇「?」

微かにだけど、生徒達が歩いてくる方向から誰かの叫び声が…この声は…

「先生ー!」

義勇・天元「…!」

善逸の声だ!

声のする方に駆け寄っていくと、息を切らしながら汗だくで走ってくる善逸と伊之助の姿が見えた

天元「どうしたお前ら!他の奴らは…何かあったのか!?」

道の後ろを見ても他の四人の姿は見えない

さっきまで感じてた嫌な予感が的中したんじゃねぇだろうな…っ

それは次の善逸の言葉で確信となって

善逸「Aちゃんが…体調悪くて倒れちゃって!

今、炭治郎達が付き添ってくれてるけど結構熱もあるみたいなんだ…!」

天元「Aが!?今何処にいる!」

伊之助「こっちだ!」

天元「冨岡、お前はここに残って他の生徒達の事を頼む」

義勇「あぁ、わかった…気を付けて行けよ」

天元「おう!」


あいつ、いつから体調悪かったんだ…
朝グラウンドで見かけた時は平気そうに見えたし、話したわけじゃないから声も聞いてないし気づいてやれなかった

伊之助達と走りながら、Aの元へ向かう間ずっと頭の中ではAの事ばかり浮かべては
もっと早く気付いてやれたんじゃないかと後悔の気持ちが渦巻く


伊之助「あそこだぜ!権八郎がおぶってやがる」

天元「…!A!」

伊之助が指さす先には、ぐったりしたAをおぶって運ぶ炭治郎の姿が見えた

炭治郎「宇髄先生、よかった…!かなり熱があるみたいで」

見ると頬は赤く、汗も凄い…

天元「ここまでありがとな…ここからは俺が運ぶ」

炭治郎「あ……はい」

ぐっとAを抱えあげて、俺は頂上の休憩所まで歩き始めた

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ラッキーカラー

あずきいろ


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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:P | 作成日時:2021年1月6日 2時

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