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蒼井翔太 ページ11

【蒼井翔太×年上彼女×キス】

職業:マネージャー

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楽屋でメイクをしている翔太くんを鏡越しに見つめる。私はこの、翔太くんが【アーティスト蒼井翔太】になっていくのを眺めるのが好きだ。

蒼井「何?」

突然、翔太が振り向いた。

『え?』

蒼井「なんか嬉しそうな顔してたから」

気が緩んでいたのか、考えていたことが顔に出ていたらしい。

『なんでもない』

改めてマネージャーモードにスイッチを入れる。翔太は「ふぅん」と少々つまらなさそうな顔をして鏡の方へ向き直った。しばらくメイクを続けていると

蒼井「んー・・・なんか目に入ったっぽいー」

『大丈夫?』

蒼井「ちょっと見て欲しいー」

そう甘えた声を出す。すぐに翔太に近づいて、その目を覗き込んだ。
当たり前だけれど、すごく近い距離に翔太の顔がある。近くで見ると尚更美人だなぁなんてことを思っていると、翔太がすくっと立ち上がった。

『え?』

そのままくるりと立ち位置が入れ替わる。
・・・あれ?
翔太がメイク台に手をついているので、私は完全に逃げ場を失っていた。

蒼井「かかったね」

『翔太?』

ゆっくりと翔太の顔が近づいてくる。

『ちょ、ちょっと!ここ楽屋!』

蒼井「誰も来ないから大丈夫」

『でも・・・!』

蒼井「目閉じて。ほら早く!」

急かされ判断力が鈍り、咄嗟に目を閉じた。クスクスと翔太くんの笑い声が聞こえる。これはからかわれている!と思って目を開けた途端、ちゅ、と翔太くんの唇が私の唇に重なる。

蒼井「Aちゃん、可愛い。耳まで赤くなってるよ」

そう言われて、思わず両耳を押さえた。
世間では中性的で、可愛い部類に入る翔太くんだけど、時々こうして男性なのだと思い知る時がある。そのギャップに、私はいまだにドキドキさせられているのだ。

蒼井「もう付き合って3年になるのに、まだそんな反応してくれるんだね」

『・・・だって。こういうときの翔太くん、すごくかっこいいから・・・』

蒼井「・・・なにそれ」

ちょっと不機嫌そうな翔太くんの声に顔を上げれば、頰を赤らめた彼がそこに立っている。翔太くんこそ、こんな一言でまだ照れてくれたりするんじゃないか。

『お互い様だね』

蒼井「仕方ないでしょ。俺はいつだってカッコいい彼氏でいたいの!」

そして目を合わせて2人で吹き出した。

『ほら、早く支度して。本番始まる』

蒼井「はーい」

君はいつだって大好きで、大切な、自慢の彼氏だよ。

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ちとせまる(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。確認不足でした。申し訳ありません。オリジナルのタグは外しました。また、レスが遅くなり申し訳ありません。 (2020年7月11日 11時) (レス) id: 522d20a6cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちとせまる | 作成日時:2020年5月4日 23時

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