そのままの君が好き【短編集】 (ページ12)

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神尾晋一郎ページ12

【神尾晋一郎×年下妻×ハグ】

職業:会社員

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今日は仕事でミスをしてしまった。気づくのが早かったのと周りの人のフォローしてくれたおかげで事なきを得たけれど、申し訳ないやら情け無いやら・・・。

『ただいまぁ～』

神尾「んーおかえりー」

珍しく晋一郎さんの方が帰宅が先だったらしく、リビングから返事があった。手洗いを済ませて、リビングへ向かう。ソファに座っている晋一郎さんの手元をひょいと覗けば、何か読んでいるようだ。

『仕事？』

神尾「うん。明日の台本チェック」

『そっか。ご飯作るね』

本当は甘やかして欲しかったけれど、仕事中なら邪魔しちゃ悪いもんね。そう思ってキッチンまで来たものの、うまく気持ちが切り替えられない。『はぁ』と無意識にため息をついてしまった。

神尾「どうした？」

『あ、ごめん、聞こえた？』

顔を上げると、晋一郎さんが心配そうにこちらを見ている。私はリビングに戻り、晋一郎さんの隣へ座った。

『ちょっとだけ、充電してもいい？』

晋一郎さんは一瞬驚いた顔をしてから、

神尾「いいよ」

と、台本をサイドテーブルに置いた。
ぎゅっと抱きついて、大きく深呼吸をする。

『すぅ～～～～～～はぁ～～～～～～』

晋一郎さんの匂い、安心するなぁ。