『あんスタ』白雪姫『男主』

緑色の彼 ページ40

翠「はぁ･･･鬱だ」



翠side



このクラスに実は俺は好きな子がいる



男同士なのに？と思われるだろうがそれでも好きなのだ


その子は特別かわいい訳でもないし、仲良しでもない


なぜその子を好きになったのかと言われれば俺だって悩む



でも、好きなのだ


Ra*bitsに所属する彼はドリフェスにて、観客がいない状況でも必死に歌ってパフォーマンスした



その辺りから彼への印象は強い子だと言うものになっていた



演劇部の部長から逃げる姿はなんだか可愛くて守ってあげたいと思えるものだった



そして、仁兎なずな先輩のために怒って全て賭けれるその子は少し熱いけど



俺の瞳にはとても輝いて見えた



彼の隠された表情は見たことはないけど


彼の内面を知れば知るうちにだんだん好きになっていた


目で追うようになっていた



昨日、流星隊で練習があった時南雲くん達が彼を褒めていて


守沢先輩も深海先輩も彼の行動を驚いていたし、感心していた


明星先輩も目をキラキラさせていて、会ってみたいと騒いでいた



それに俺は嫉妬したのだ

守沢先輩も、明星先輩も人当たりよく優しい先輩だ


彼らにトモくんが懐くのは目に見えていて



仲良くなるのは目に見えていたから


自分は同じクラスなのにろくに話しかけにも行けてない癖に何言ってるんだと言われそうだが



いつも紫之君がベッタリなんだもん無理に決まってるだろ



挙句の果てに姫宮くんまで仲良くなってるし



あのふたりにホント勝てる気がしないと頭を抱えていた時だ



俺に神様は味方した




「では隣の席と仲良くするように」



先生の声に返事するクラスメイト


席替えで起こった奇跡



隣の席には





「高峯くんだよね、よろしく」




翠「よろしく」



真白トモ君が来ていた




うわぁ！！！なにこれ！！ありがとう神様！！！



にしても顔隠してるけど、近くで見ると細いし白いなぁ


唇なんか真っ赤でプルプルで、キスしたら気持ち良さそうなんて頭をよぎる


変に色気あるよな




「あ！ねぇ隣の席だし翠君って呼んでいいかな？」



「翠」



え？と驚いたようにした雰囲気



でもこの時の俺、よくやったと本気で思う



「翠でいいよ、君はいらない」



「(なんだこのイケメンオーラ！！ハンパな！！！)

そう？じゃぁ翠にするね！何か照れるね！なかなか呼び捨てってないから」



僕も呼び捨てでいいよとはにかむ笑顔は可愛くて、紫之君に睨まれてもきにしない！

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