『あんスタ』白雪姫『男主』

暖かな熱 ページ30

「あれは喧嘩でしょ？

友達って喧嘩するものだし大丈夫じゃないの？」



姫宮「え？喧嘩･･･？」



言われてハッとした


今までパパやママに媚を売るための友達ばかりだったから喧嘩なんかしたことなかった


みんな僕の言いなりで、上辺ではみんな優しかった


そっか、ぼく同等の友達初めてだからわからなかった



「まぁあれは僕も悪いし、一緒に謝ろう？そしたら許してくれるよ」



姫宮「別にお前は悪くなんかないでしょ」




「いや姫宮くんに言い過ぎたのもあったから一緒に謝る


だって姫宮くん僕のこと気にかけてくれてたのに

優しいのにひどい事言ったからね、ごめんね」


素直に謝る彼にびっくりした


なんで僕なんかに･･･



姫宮「お前僕のこと嫌いなんじゃないの？」




「え？なんで？」



姫宮「生徒会だし･･･あんまり好かれてないくらい知ってるもん」



嫌いだよと言われると思っていたが彼から出た言葉は意外だった




「それで？なんで嫌わなきゃならないの」


姫宮「え？」



「確かに姫宮くんはきつい所あるけど素直だし何考えてるかわからない上辺だけの奴より相手のこと本気で思ってるの伝わるからすきだよ。


それに姫宮くん優しいところあるし

それだけで好きなのってダメなの？」



真っ直ぐ言われて胸に何かが突き刺さる



こんなこと言われたの初めてだ



僕のこと見てくれる人なんていなかったのに



姫宮「！！桃李でいいよ」



「え？」



姫宮「友達だもん！下の名前で呼んでもいいよ！感謝するといいトモ！」




「え、ありがとう？桃李くん。」



姫宮「ふふ！じゃぁ創のところいこ！一緒に謝ってくれるんでしょ？」



え？という彼の手を引っ張って走り出す



ユニット練習に行かなきゃならないけどそんなの後だ！


会長も休み休みやらなきゃダメだしね！




友達と繋いだ手のひらはとても暖かくて僕はこの熱を大切にしようと心に決めた









、









、


?「全く･･･渉の所の子うさぎは中々見どころがあるのだよ。」




この会話を誰かに聞かれていたなんてこの時僕らは気が付かなかった

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