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「友達を侮辱する人の手伝いは僕には出来ない!」
と優太の怒鳴りによって私の思考は強制停止された
「すまない、君を不快にさせるつもりはなかった」
「じゃあ一体どういうつもりでここに来た」
と私たちを守るように夏油さんと私たちの間に入りこむ悟さん
「宣戦布告さ、それと」
と言い妖しい笑みを浮かべながら視線を私の方へと移す
「久しぶりだね」
「どうも」
「A、耳を貸すな」
と悟さんに言われるも何故か私の体は言うことを聞かない、まるで本能レベルで何かに聞けと言われてるようだ
「君は例の書類を読んだと言っていたね、どう思った?おかしいと思わないかい?何故皆を守っていた父親や兄が殺されなければならない?」
「まぁ、理解は出来ないかな」
と答えれば愉しそうに嬉しそうに喋り続ける夏油さん
「君の母親だって、安全だとは言い切れないだろう。君の大切な人は皆、命かけて周りを守っているのに忌み嫌われるばかりだ」
「で?だから?」
「だから…?」
と私の聞いてることが飲み込めない様子の夏油さんに冷たい眼差しを送る
「だからなに?君には呪詛師になる素質がある、君の力は世界を変えれるって?」
「そう…だが、何か不満でもあるのかい?」
「不満しかない。誰よりも私が分かってんだよ、呪詛師の素質があるとかどうとか、でも私は守るもんがある、人も、約束も。呪詛師になったらそれこそ人を傷つける」
「…でも君は嫌いだろう、周りのこ――」
と夏油さんが言い終えるのを待たずにイラつきの度が頂点に達して胸倉をつかむ
「勘違いするな呪詛師野郎、私が嫌いなのは非術師じゃない、あんたみたいな自分の欲で罪なき人を殺していく屑だよ」
なんて言えば顔を歪ませ私の手をはらう夏油さん
少しの沈黙の後夏油さんは大声で宣戦布告を宣言した、でも正直私の耳には何も届かなかった
「お暇させてもらうよ」
「このまま行かせるとでも?」
と悟さんが言うも周りに何体も出てくる呪霊達と特級呪霊、これじゃ悟さんは夏油さんを追えない
「…私が追う」
「待てA!」
と言う声も無視してあの大きな鳥を追う
「しつこいなぁ」
「領域展開、生殺与だ―」
「いいのかい?君の守るべき人死にそうだよ」
と指を指されその方を向くと一級呪霊に囲まれ押されてる棘達
きつく夏油さん達を睨んでから地上へと戻る
「領域展開、生殺与奪…消え失せろ汚れ共」
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作者名:天音 | 作成日時:2021年1月9日 19時