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それから廊下に出て、少し待っていると私たちD組の前に、A組、B組、C組が並んでいて、その後ろにはE組、F組、G組が並んでいる状態ができていた。
総勢200人以上の人が廊下に並んでいる光景を全部では無いけど一部見て、人口密度やばそう、とか勝手に思った。
私たちは今から、自分たちの教室のある3階から、体育館のある1階まで大移動をするらしい。
体育館で、入学式が行われるから、それに出席しなきゃならないんだって。
入学式に出席するお時間になったからなのかは分からないけど、横の方から私たちの先頭にいるA組の人達が歩き始めたのが確認できる。
そして、少しずつ列が動き出し、私も取り残されないように少し早足でその後を追いかけた。
……隣の裕太くんはマイペースに前の人とだいぶ間隔を空けて歩かれてますがね。
で、それから、階段を降りきり、無事体育館までついたものの、まだ新入生入場、って呼ばれていないからなのか体育館に繋がる外の長い廊下で待っているんだよね。
しかもそこは屋外で、、日陰で、春風が吹いてるはずなんだけど、思ってたよりも意外と強くて冷たいからなのか少し肌寒くて。
ブルっ、って少し身震いしてしまった。
なんか、ブルっ、って震えるのって犬みたいだな、とか内心思ったり。
そして、また隣からは話しかけられています。
先生に私語は慎め、って言われたのにね。
…まぁ、無視してるんだけど。
A〜、入学式緊張するね〜、って。
あぁ、俺なんかドキドキしてきちゃった、って。
……この人なんで話しかけてこないで、って言ったのに何も学ばないで話しかけてくるんだろう。
反応されなくて寂しく無いのかな…。
………ねぇ裕太、私の株も下がるから、本当に切実に話しかけてくるのやめて、。
そして、体育館の方から多分男の先生と思われる人が、新入生入場、みたいなことを言ったのが微かに聞き取れて、私たちの列はまた動き出した。
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作者名:百花 | 作成日時:2021年2月2日 16時