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それからも、ねぇねぇA〜、って裕太がしつこく話しかけてきたけど、全部無視。
周りの女子とかはせっかくイケメンが話しかけてきてくれてるのに、無視したら感じ悪い、って思われちゃうけどその方がまだマシ。
仲良くしてたら、嫉妬されて、嫌がらせされる。
私は学んでるんだよ。
護身術。
それから、担任の先生がガラガラ〜、って教室の扉を開いてきた。
そしたら、後ろの席だから確かに先生からは見えないんだけど、裕太も渋々私に話すのをやめて、先生の話を聞き始める。
……先生ナイス!!神様!!
内心そんな変なツッコミを入れた。
なんかそれから、先生が自分自身の自己紹介をしてくれたんだけど、名前は、上岡みゆき先生って言うんだって。
教えてくれる教科は英語で、可愛らしくthe女の子、って感じ。
年は、24歳で、2年目の若々しいフレッシュな先生で、趣味は小説を執筆することらしい。
高校生の頃携帯小説のサイトで金賞を取ったことがあるんだって。
私も本沢山読んでたし、趣味の一環としてやってみようかなぁ、なんて興味も湧く。
で、自己紹介が終わると先生からは今から入学式だから体育館に行きますよ、的な内容を説明される。
入学式って、私の記憶が正しかったら、先生に自分の名前呼ばれたら、大勢の人の前ではいっ!て返事するんだっけ…。
うわぁ、恥ずかしいなぁ。
そして、事前に持ってくることになってた体育館履きに履き替えて体育館へ向かいますよ、って言われた。
鞄の中を漁って、靴を取り出し履き替え、廊下へと出る。
先生に靴を上履きから履き替えたら、出席番号順に男女2列で廊下に並んでください、って言われて私たちは外に出た。
まぁ、女の子とかは仲のいい友達と教室から廊下までの本当にわずかな距離だけど話しながら行ってる子もいたりして。
それから、私は1番後ろだから、後ろの方に並んだ。
まぁ、裕太も出席番号が1番最後だから、隣にいるんだけどね。
で、まぁ小声でこそこそと私に話しかけてくるわけで。
そして、時々両方のひとさし指で私の腕のあたりをチョンチョンって触ってちょっかいもかけてきたりして。
やってること何歳児レベルだよ!とか内心突っ込みながら、無視を貫く。
…はぁ、私この苦悩に3年間も悩まさせられるのか、と思ったら気が一気に重くなった。
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作者名:百花 | 作成日時:2021年2月2日 16時