８ｰ３,抑えられない気持ち ページ14
『オッパ！……今回はどのくらいここに居てくれるんですか？』
定期的に会いには来てくれるけど、いつも長くは居てくれないジンオッパ。
せっかく久しぶりに会えたのに、また会えなくなってしまうことばかり考えてしまって、そんなことを聞く。
ジン｢うーん……わからないけど、あまり長くは居られないかも。｣
『そうですか…』
ジン｢寂しい…？｣
『…はい、かなり』
いつもならこんなこと恥ずかしくて言えないけれど、なんだか今日は伝えたかった。
珍しく素直な私に、少し驚くジンオッパ。
熱でもあるのか？と言っておでこに手を当てて来たけど、私の表情を見て何かを察したのか…
ジン｢オッパも○○に会えないのは寂しいよ｣
と微笑みながら言ってくれた。
『また、すぐに会いに来てくれますか？』
ジン｢……僕は会いたいよ、けど…｣
『けど？』
ジン｢……なんでもない。
……会いに来るよ、すぐに！｣
『…ほんとに？』
何か言いかけて、でもすぐに私を気遣うように“会いに来る”なんて言うオッパ。
このオッパ、何か隠してる。
『今、何か言おうとしてましたよね？』
ジン｢いや、大したことじゃなかったから！
……それに、寂しくなったら宝石に願ってっていつも言ってるでしょー？｣
『……願ったら、どうなるんですか？』
ジン｢だから、寂しさを埋めてくれるよって。｣
『……私はジンオッパがいいです。』
気づくと、そう口にしていた。
私の方を向いたまま目を見開いて固まるジンオッパ。
私も自分の発言に驚いて、一緒に固まる。
数秒続いた静寂の時間……
それを終わらせたのはジンオッパだった。
ジン｢ヤッ、ヤー、なにわがまま言ってるんだよー！
オッパは人気者だから忙しいのー！｣
『そっ、そうですよねー！すみません！』
ジン｢……｣
『……』
どうしよう、ものすごく気まずい。
沈黙が続くにつれて、早くなっていく心臓の音。
けれど、次の言葉を探すように目を泳がせる彼を見ているだけで、どうしようもなく愛おしく感じてしまう。
どうせこの気持ちを抑えられやしないなら…
いっその事、もう、言ってしまおうか。
『あの………私、オッパのことが……』
ジン｢っ……あっ、あのさ！！｣
『……へ？』
ジン｢いやっ、そのー……｣
『……なんですか？』
ジン｢………ど、どっか遊びに行こう！｣
『………え、急に？』
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なーさ(プロフ) - Chocoさん» コメントありがとうございます！感動していただけたようで、とても嬉しいです…。温かいお言葉をありがとうございます！今後の作品も応援していただけると嬉しいです！ (2023年4月1日 8時) (
レス) @page49 id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
Choco(プロフ) - こんばんわ、初コメ失礼します！なーささんの作品を読ませてもらい、ホントに恥ずかしいですが泣いてしまいました…。素敵な作品を作って下さりありがとうございます!!なーささんの作品とても大好きです！ (2023年4月1日 1時) (レス) id: 59651d7816 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ(プロフ) - あんにょんさんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです…励みになります(泣)これからも更新頑張りますね！ (2023年2月10日 0時) (レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
あんにょんさん(プロフ) - もう、ほんと、神作品すぎます…！いっそドラマ化してほしいくらいです笑 応援しています！！ (2023年2月9日 15時) (レス) id: 999eb198b5 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ(プロフ) - 月花さん» コメントありがとうございます！尊敬だなんて……私にはもったいないお言葉です。(泣)これからもこまめな投稿を心掛けて頑張りますので、よろしくお願いいたします！ (2021年7月13日 23時) (レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーさ | 作成日時：2021年6月15日 23時
