君の願いを叶えてあげる２【BTS】[完]

８ｰ２,弟さん ページ13

『オッパは帰ってる間、何してたんですか？』


ジン｢えー？そんなにオッパのこと気になるのー？｣


『…やっぱいいです』


ジン｢あぁぁぁなんでぇぇぇ｣


『うるさいです』


ジン｢シュン…｣





いつもの調子が戻ってきたジンオッパは、相変わらず騒がしくてしつこい。





『思春期JKへのウザ絡みは嫌われますよ。』


ジン｢泣くよ？オッパそろそろ泣くよ？｣





“そんな冷たい子に育てた覚えはありませんっ”なんてほざくオッパに、冷たい視線を送る。


まぁ、嫌いになんてなりたくてもなれないんだけどね。





『……弟さんに、会ってきたんですか？』


ジン｢まぁ、そんなとこかな。｣


『どんな人たちなんですか？弟さん』


ジン｢っ………うーん、そうだなぁ｣


『？』





一瞬、オッパの顔色が曇った気がした。


でもすぐに、普通に話し始める彼。


気のせいかな……？





ジン｢個性豊かで騒がしいし、イタズラばかりするし、ヒョンのことヒョン扱いしないし、生意気だけど………みんないい奴らだよ。｣


『そうなんですね………なんかわかんないけど、想像つきます。笑』


ジン｢そう？｣


『はい、ジンオッパの弟さんですもん。』


ジン｢それ褒めてる？貶してる？｣


『褒めてますよ。

………私も会ってみたいなぁ』


ジン｢……｣


『………ジンオッパ？』


ジン｢弟たちも、きっと○○に会いたがってるよ。｣





そう言って優しく微笑むジンオッパ。


弟さんたちが会いたがってる…？…私に？





『知ってるんですか？私の事…』


ジン｢あぁ、知ってるよ。……僕がいつも○○の事を聞かせてあげてるからね！｣


『なにそれ、恥ずかしい』


ジン｢でも、会わせてあーげないっ｣


『え？』





悪戯っぽく笑ってそう言ったオッパは、私の頭の上に手をポンっと置く。





ジン｢……だって、あいつらが○○のこと見たら、絶対好きになっちゃうもん。

……オッパの可愛い○○が取られちゃうー！｣





そう言っておどけた彼の耳は、ほんのりと赤く染まっていた。


それを見て、私の体温もグッと上がるのを感じる。


なんだか胸の奥がくすぐったくて、いてもたってもいられない。







あぁ、私の今感じているこの気持ちが









ジンオッパも一緒ならいいな。

８ｰ３,抑えられない気持ち→←第８章ｰ１,オッパは拗ねています

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す